ビル管理士講習とは何か

ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)の資格を得る方法は、国家試験だけではありません。
公益財団法人日本建築衛生管理教育センターなどが実施する「登録講習会」を受講・修了することでも、資格を取得できます。
この講習会ルートは、決められたカリキュラムを一定期間受講することで、試験を受けずに資格が付与される仕組みです。
>>ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)とは?難易度・受験資格・独学ルートを解説
講習で「免除」が受けられるという噂の正体
ネット上では「ビル管理士講習で免除が受けられる」という情報を見かけることがあります。
ここでいう免除とは、国家試験そのものを受けなくても資格が取得できるという意味で使われているケースがほとんどです。
科目免除のような部分的な優遇措置ではなく、講習を最後まで修了すること自体が試験合格と同等に扱われる、という理解が正確です。
そのため「一部の科目だけ受けなくてよい」といった制度ではない点に注意してください。
講習ルートを選べる人の条件

講習会ルートにも、受講のための実務経験要件があります。
試験ルートと同様に、特定建築物などでの環境衛生に関する実務経験が一定期間必要です。
要件を満たしていない場合は、講習会・試験のどちらのルートも選べないため、まずは自分の実務経験が要件に該当するかを確認する必要があります。
講習ルートのメリットとデメリット
講習会ルートの最大のメリットは、合格率30〜40%台という試験の壁を突破する必要がないことです。
決められたカリキュラムに沿って受講を続ければ、資格取得までの道筋が明確です。
一方でデメリットもあります。
受講料が試験の受験料に比べて高額になりやすく、また講習期間中は日程を確保する必要があります。
費用よりも時間や学習の負担を減らしたい方には、講習ルートが向いています。
試験ルートとの比較で選ぶポイント

試験ルートは、費用を抑えられる代わりに、独学での学習時間の確保が必要です。
7科目・180問という出題範囲を、自分のペースでコツコツ学習できる方に向いています。
逆に、まとまった学習時間を確保しにくい社会人の方や、確実に資格を取得したい方は、講習ルートを検討する価値があります。
どちらのルートも一長一短があるため、自分の実務経験、学習に充てられる時間、予算のバランスで判断するのがよいでしょう。
まとめ
ビル管理士講習における「免除」とは、科目単位の優遇措置ではなく、講習修了そのものが資格取得につながる仕組みを指します。
講習ルートと試験ルートには、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
自分の状況に合わせて、無理のないルートを選んでいきましょう。