

記述は重要じゃないから後回し! 1つくらい解答を書けなくてもいいのでは? 製図対策で記述まで手が回らない!
こんな認識の方もいらっしゃるのではないでしょうか。正直、上記の考え方は落ちる方の典型的なパターンなのです。
私自身、一級建築士試験を受験した際、周囲の受験生を見て驚いたことがあります。製図の練習には何十時間もかけているのに、記述対策はほぼゼロ。試験当日、記述欄を見て真っ青になる人が何人もいました。
「こんなに書くことがあるなんて知らなかった」「何を書けばいいか分からない」——そんな声が聞こえてきました。
記述の解答例は市販のテキストやネット上にはほぼありません。あっても試験対策としては圧倒的に不十分です。
それは毎年建物用途が変わり、膨大な知識とトレーニングが必要だからです。
しかし、この「解答例がない」という問題を放置すれば、どれだけ図面が完璧でも不合格になります。
実際、私が某資格学校で講師をしていた時、「図面はランクⅠレベルなのに、記述で足を引っ張られて不合格」という受験生を何人も見てきました。この現実は、本当に悔しいものです。
この現実を変えるため、私が某資格学校に通いながら、毎回製図の授業などで解答した例文をまとめ&代々先輩から頂いた例文も含めたものを限定公開しております。

結論
この記事を読む事で、足もとをすくわれる記述にも完全に対応できる理由が分かります。具体的な方法を紹介していくので、合格にググッと近づくことができます。
一級建築士製図試験で記述が合否を分ける決定的な理由

一級建築士の製図試験において、多くの受験生が「製図さえできれば合格できる」と誤解しています。
しかし、これは非常に危険な思い込みです。実は、記述の配点は全体の約50%を占めるという事実をご存知でしょうか。
つまり、製図と記述は「50:50」の配分です。製図に90%の時間をかけて、記述に10%しか時間をかけない——この時間配分では、合格できるはずがありません。
配点が半々なのに、学習時間が9:1では、明らかにバランスが崩れています。
2025年の試験傾向を見ても、記述問題の重要性はさらに高まっています。
製図が完璧でも、記述で大幅減点されて不合格になるケースが後を絶ちません。採点官の立場から考えれば当然です。記述が空欄だらけの図面は、「この受験者は、自分が描いた図面の意図を説明できない」と判断され、建築士としての資質を疑われます。
私が資格学校で見てきた不合格者の多くが、「図面はきれいに描けているのに、記述が空欄だらけ」という状態でした。
図面だけ見れば合格レベルなのに、記述が致命的に弱いために不合格——こんな悔しいことはありません。
一級建築士の製図試験はなぜ独学だと難しい?5つの決定的な理由と合格への生存戦略でも解説していますが、製図試験の独学は本当に難しいということも知っておいて下さい。
特に記述対策は、独学では情報源が圧倒的に不足しており、多くの受験生が苦戦しています。
2025年試験の最新動向と記述問題の変化

令和7年度の製図試験では、以下の傾向が顕著になっています。
過去の試験と比較しても、記述の重要性は年々増しており、2025年は特に厳格化が進んでいます。
出題形式の変化と具体的な対応策
- 記述欄がA3用紙1枚に10問前後(従来通り)
- 建築計画3問、構造計画3問、設備計画4問の配分が主流
- 各設問の空欄は3〜4行で、7割以上の記入が必須
特に注目すべきは、「7割以上の記入が必須」という点です。
以前は、「何か書いておけば大丈夫」という雰囲気がありましたが、現在では「空欄が多いと大幅減点」という厳格な採点になっています。
実際、2024年度の試験では、記述の空欄が多い受験生の多くがランクⅢ(不合格)に振り分けられました。図面がランクⅠレベルでも、記述が不十分だと総合評価が下がり、不合格になるのです。
採点の厳格化がもたらす影響
- 図面と記述の整合性チェックが厳密化
- 専門用語の誤用に対する減点が増加
- 空欄や不十分な解答への減点が大きくなる傾向
この「採点の厳格化」は、受験生にとって非常に厳しい状況です。
以前であれば「図面が良ければ記述は多少空欄でも大丈夫」という時代もありましたが、現在では「図面と記述の両方が完璧でないと合格できない」という時代になっています。
採点官は、記述を通じて「この受験者は、建築士としての思考力を持っているか」を判断します。
図面がきれいに描けていても、記述で計画意図を説明できなければ、「暗記した図面をそのまま描いただけ」と判断され、評価されません。
本記事では、資格学校でも十分に対策されない記述問題について、実践的な攻略法と172の解答例文を提供します。
ちなみに、製図試験の採点基準(ランクⅠの取り方)も確認してみてください。採点基準を理解することで、記述で何を書くべきかが明確になります。ランクⅠを確実に取るには、図面だけでなく記述の完成度も重要です。
一級建築士の記述対策が難しい3つの本質的理由

なぜ記述対策はこれほど難しいのでしょうか。ここでは、記述対策が困難な3つの本質的理由を解説します。
理由①:3分野すべてに高度な専門知識が必要
一級建築士の記述問題は、以下の3分野から必ず出題されます。
| 分野 | 出題数 | 求められる知識 |
|---|---|---|
| 建築計画 | 3問前後 | ゾーニング、動線計画、法規制、バリアフリー、景観配慮 |
| 構造計画 | 3問前後 | 構造種別、架構形式、スパン割、耐震性能、基礎計画 |
| 設備計画 | 4問前後 | 空調方式、省エネ、防災設備、設備配置、ZEB対応 |
この3分野すべてをカバーするには、膨大な知識量が必要です。「計画は得意だが設備は苦手」といった偏りは致命的になります。
私が受験生だった頃、構造計画は得意でしたが、設備計画が全く分かりませんでした。
「空調方式って何?」「パッケージエアコンとセントラル空調の違いって何?」——この状態で試験を受けても、設備計画の記述は空欄だらけでした。
結果、1回目の模試では惨敗でした。
さらに、各分野の中でも、幅広い知識が求められます。
例えば、建築計画では、ゾーニングだけでなく、動線計画、バリアフリー、景観配慮、法規制への対応——これらすべてを理解していなければなりません。
2025年の傾向として、特に環境配慮やSDGs関連の設問が増加しており、省エネルギー手法やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)に関する知識が必須となっています。これらは比較的新しいテーマであり、古いテキストでは対応できません。

理由②:市販テキストに解答例文がほぼ存在しない現実
市販の製図対策テキストを調査すると、以下の問題が明らかです。
- 製図技法の解説が90%以上を占める
- 記述の解答例は数問程度のみ掲載
- 建物用途ごとの具体例がない
- 解答の「書き方」は教えても「何を書くか」は不明瞭
私も、市販のテキストを何冊も購入しましたが、記述の解答例は「数問だけ」でした。「これだけで本番に対応できるわけがない」と感じ、結局、資格学校に通うことにしました。しかし、某大手資格学校の教材でさえ、記述対策は「自己学習」が前提となっています。
これは、毎年建物用途が変わるため、汎用的な教材作成が困難だからです。
例えば、2024年度の課題が「ホテル」だった場合、2025年度は「図書館」や「福祉施設」など、全く異なる用途になります。用途が変われば、求められる計画の考え方も変わります。ホテルで有効だった記述が、図書館では全く使えない——こうした状況が、教材作成を困難にしています。
つまり、資格学校に通っても、記述対策は「自分で何とかしてください」という状況なのです。
講師からは「過去問を参考に、自分で解答例を作ってください」と言われますが、初めて製図試験を受ける人に、それは無理な話です。
理由③:配点の50%を占めるの
に対策時間が圧倒的に不足
製図試験の配点構造(推定)は以下の通りです。
- 製図図面: 50点
- 記述解答: 50点
- 合計: 100点
しかし、多くの受験生の学習時間配分は極端に偏っています。
一般的な学習時間配分の実態
製図練習: 90%(週10時間以上)
記述対策: 10%(週1時間未満)
この配分では、記述で足を引っ張られる結果になるのは当然です。製図と記述は車の両輪であり、どちらが欠けても合格できません。
私が受験生だった頃、周囲の受験生も同じでした。「製図の練習に時間がかかりすぎて、記述まで手が回らない」という悩みを抱えていました。
しかし、この時間配分を変えない限り、合格は遠のきます。
なぜこのような偏った時間配分になるのでしょうか。理由は明確です。
製図は「目に見える成果」があるからです。図面を描けば、「今日はこれだけ描けた」という達成感が得られます。
一方、記述は「目に見える成果」がありません。解答例を読んでも、「これで本当に合格できるのか」という不安が残ります。
だから、つい製図の練習に逃げてしまうのです。
しかし、配点が50:50である以上、記述対策に十分な時間を割く必要があります。製図に8時間かけるなら、記述にも8時間かけるべきです。
記述問題で高得点を取るための3つの絶対原則

ここでは、記述問題で高得点を取るための3つの原則を解説します。この原則を守れば、記述で大幅減点されることはありません。
原則①:図面と記述の完全な整合性を保つ
記述解答で最も重要なのは、図面に描いた内容と記述の説明が完全に一致していることです。
採点官は、図面と記述を見比べて、「この受験生は、自分が描いた図面を理解しているか」をチェックします。図面と記述が矛盾していれば、「理解していない」と判断され、大幅減点されます。
これは、建築士としての基本能力を問う重要なポイントです。実務でも、図面と説明が矛盾していれば、クライアントからの信頼を失います。試験でも同じです。
NGパターン例
図面: 1階にレストラン、2階にカフェを配置
記述: 「レストランとカフェを隣接配置し、厨房を共有することで効率化を図った」
→ 図面では1階と2階に分かれているのに、記述では「隣接配置」と書いている。明らかな矛盾。
OKパターン例
図面: 1階にレストラン、2階にカフェを配置
記述: 「レストランは集客性を考慮し1階に配置。カフェは静かな環境を提供するため2階に配置し、各階に専用厨房を設けることで独立性を確保した」
→ 図面の配置理由が明確に説明されており、矛盾がない。
この例から分かるように、記述は「図面を補足説明するツール」です。図面に描いた内容を、言葉で説明する——これが記述の本質です。
私も、1回目の受験では、図面と記述が矛盾していることに気づかず、減点されました。
2回目の受験では、記述を書く前に必ず図面を見返し、矛盾がないかを確認しました。この習慣が、合格に繋がりました。
原則②:「建築士らしい」専門的な文章表現を習得する
採点者は、あなたが建築士としての素養を持っているかを文章から判断します。
幼稚な表現や、専門性のない表現を使うと、「この人は建築士としての知識が不足している」と判断され、減点されます。
逆に、専門的な表現を使えば、「この人は建築士としての素養がある」と評価されます。
建築士らしい表現のポイント
ダメな表現例
「使いやすくした」→ 抽象的すぎる。何をどう使いやすくしたのか不明。
「いい感じに配置した」→ 幼稚な表現。「いい感じ」では伝わらない。
「動きやすいようにした」→ 専門性がない。具体的な配慮が見えない。
良い表現例
「利用者の動線を短縮し、利便性を向上させた」→ 具体的で分かりやすい。
「公園の景観を活かし、開放的な空間を創出した」→ 計画意図が明確。
「機能的なゾーニングにより、各部門の独立性と連携性を両立させた」→ 専門的で説得力がある。
専門用語を適切に使用し、計画意図が明確に伝わる文章を書くことが重要です。
私も、最初は「使いやすくした」という表現を使っていました。
しかし、資格学校の講師から「それは幼稚すぎる。建築士らしい表現を使いなさい」と指摘されました。この指摘をきっかけに、専門的な表現を意識するようになり、記述の質が劇的に向上しました。
専門的な表現を習得するには、過去の合格者の記述を読むことが最も効果的です。合格者の記述には、採点官に評価された「建築士らしい表現」が詰まっています。
原則③:設問のキーワードを正確に読み取る
各設問には必ず「何を問われているか」のキーワードが含まれています。このキーワードを読み取れないと、的外れな解答になり、大幅減点されます。
| 設問のキーワード | 解答すべき内容 |
|---|---|
| 「配慮したこと」 | 工夫した点とその理由を両方書く |
| 「採用した理由」 | 選択した方式のメリットを具体的に |
| 「工夫したこと」 | 具体的な計画手法と効果を明示 |
| 「考え方」 | 基本方針と設計思想を論理的に |
このキーワードを見落とすと、的外れな解答になり減点されます。
例えば、「配慮したこと」という設問に対して、「〇〇を採用した」とだけ書いても、不十分です。
「〇〇を採用した。理由は△△だからである」という形で、理由まで書く必要があります。
私が受験生だった頃、この「キーワードの読み取り」が苦手でした。「配慮したこと」と「工夫したこと」の違いが分からず、同じような解答を書いていました。
しかし、講師から「設問のキーワードに注目しなさい」と指導され、意識が変わりました。
分野別:記述問題の解答テクニックと実践的な例文集

ここでは、建築計画、構造計画、設備計画の3分野について、具体的な解答テクニックと例文を解説します。
建築計画の記述攻略法
建築計画では、ゾーニング、動線、配置計画が頻出テーマです。これらは、すべて「なぜその配置にしたのか」という理由を明確に説明することが求められます。
解答の基本構造
[結論] → [理由] → [具体的配慮]
この3ステップで書けば、論理的で分かりやすい記述になります。
頻出設問と解答パターン
設問例: 「アプローチ計画について配慮したこと」
解答パターン
- どこにアプローチを設けたか(配置の結論)
- なぜその位置にしたか(理由)
- どのような工夫をしたか(具体的配慮)
実際の解答例
「主要なアプローチは南側道路に面して設け、公園利用者との動線を明確に分離した。また、エントランスホールに十分な広さを確保し、車椅子利用者にも配慮したバリアフリー動線を計画した。さらに、風除室を設置することで、施設内への外気の流入を抑制し、快適な室内環境を維持できるよう計画した。」
この解答例のように、「配置→理由→具体策」という流れで書くと、論理的で分かりやすい記述になります。
採点官も、「この受験者は、論理的に考えて計画している」と評価します。
建築計画でよく使える重要フレーズ
| テーマ | 使えるフレーズ |
|---|---|
| ゾーニング | 「機能的な配置」「相互の関連性を考慮」「動線の明確な分離」「用途に応じた階層配置」 |
| 動線計画 | 「利用者の利便性向上」「バリアフリー動線の確保」「管理動線の独立性」「搬入動線との分離」 |
| 配置計画 | 「周辺環境との調和」「日照・通風の確保」「景観への配慮」「敷地の高低差を活用」 |
これらのフレーズを覚えておけば、どんな設問でも対応できます。ただし、丸暗記するのではなく、「なぜこの表現を使うのか」という理由を理解することが重要です。
このような記述を時間内に書き上げるには、作図スピードの向上も不可欠です。製図トレース時間を30分短縮する10のコツで、作図時間を短縮し、記述に十分な時間を確保する方法を解説していますので、ぜひご参照ください。
製図と記述の両方を時間内に完成させるには、時間管理が非常に重要です。
構造計画の記述攻略法
構造計画では、構造種別の選定理由とその特性を論理的に説明することが求められます。採点官は、「なぜその構造を選んだのか」という判断根拠を見ています。
2025年の構造分野トレンド
RC造、S造、木造の特性比較が頻出
大スパン構造の採用理由と効果
耐震性能の確保方法と具体的配慮
環境配慮型構造(木材利用等)への注目
解答の型:構造種別の選定理由
基本テンプレート
「[構造種別]を採用した。理由は、[メリット1]、[メリット2]、[メリット3]であり、本施設の用途・規模に適していると判断したためである。」
このテンプレートを覚えておけば、どんな構造種別の設問でも対応できます。
実際の解答例(RC造の場合)
「鉄筋コンクリート造を採用した。理由は、耐震性・耐火性・耐久性に優れ、遮音性も高いことから、宿泊施設として求められる性能を満たせると判断したためである。また、一部にプレストレストコンクリートを採用することで、大スパンを実現し、柱の少ない開放的な空間を創出した。」
この解答例のポイントは、「メリットを3つ挙げる」ことです。メリットが1つだけでは、説得力がありません。3つ挙げることで、「しっかり考えて選定した」という印象を与えられます。
スパン割の解答テクニック
設問例: 「スパン割について工夫したこと」
解答のポイント
- なぜそのスパンにしたか(用途との関係)
- どのような効果があるか(空間の質)
- 構造的な合理性(経済性・施工性)
実際の解答例
「基準階の事務室部分は、OA床の配置自由度を高めるため、8m×8mのグリッドを採用した。コア部分は6m×6mとすることで、構造的な剛性を確保しつつ、設備配管スペースを十分に確保した。この計画により、将来のレイアウト変更にも柔軟に対応できる構造とした。」
また、製図作業を効率化するには、適切な道具選びも重要です。
一級建築士製図試験におすすめの道具11選で、作図スピードを上げる必須アイテムを紹介していますので、併せてご確認ください。道具を変えるだけで、作図時間が10〜20分短縮されることもあります。
設備計画の記述攻略法
設備計画は、空調・換気・給排水・電気設備と範囲が広く、最も差がつく分野です。多くの受験生が苦手とする分野ですが、逆に言えば、ここで高得点を取れば、合格に大きく近づきます。
2025年重点テーマ:省エネルギー・ZEB対策
近年の設備計画では、以下が必須知識となっています。
| テーマ | 具体的対策 |
|---|---|
| 省エネルギー | LED照明、高効率空調、自然エネルギー利用、BEMS導入 |
| 再生可能エネルギー | 太陽光発電、地中熱利用、雨水利用、バイオマス |
| ZEB対策 | 高断熱外皮、自然採光・通風、高効率設備、創エネ |
空調方式の選定と解答例
設問例: 「採用した空調方式とその理由」
主要な空調方式の特徴
個別空調(パッケージエアコン)
└ メリット:個別制御可能、イニシャルコスト低、設置が容易
└ デメリット:室外機設置スペース必要、メンテナンス頻度高
セントラル空調(中央方式)
└ メリット:均一な温度管理、ランニングコスト低、静粛性高
└ デメリット:イニシャルコスト高、ダクトスペース必要
実際の解答例(個別空調の場合)
「空冷ヒートポンプパッケージ方式を採用した。本施設は各室の利用時間帯や冷暖房負荷が異なるため、個別運転が可能で省エネルギー性に優れた個別空調方式が適していると判断した。また、天井高の高いホール部分には床置きダクト接続型を採用し、上下温度差を抑制することで快適性を確保した。」
省エネルギー手法の解答テクニック
設問例: 「省エネルギーについて工夫したこと」
解答の構成要素
- パッシブ手法(自然エネルギー利用)
- アクティブ手法(高効率設備導入)
- 管理手法(BEMS等の制御)
実際の解答例
「省エネルギー対策として、南面に日射遮蔽のための庇を設け、夏季の冷房負荷を低減した。また、LED照明と人感センサーを組み合わせ、不要な照明を自動的に消灯する制御を導入した。さらに、太陽光発電パネルを屋上に設置し、施設で使用する電力の一部を賄うことで、環境負荷の低減を図った。」
【重要】記述対策における試験当日の時間配分と学習戦略

記述対策の理論を理解しても、試験当日に時間内に書き上げられなければ意味がありません。ここでは、試験当日の具体的な時間配分と、効率的な学習戦略を解説します。
試験当日の時間配分(6時間30分)
製図試験当日の理想的な時間配分は以下の通りです。
| 作業内容 | 時間配分 | ポイント |
|---|---|---|
| 課題文読解・メモ | 30分 | 要求事項の整理、チェックリスト作成 |
| エスキス | 1時間30分 | プラン確定まで、迷わず進める |
| 記述解答 | 1時間 | 最優先で完成、図面との整合性確認 |
| 製図作業 | 3時間 | 図面完成、丁寧かつスピーディーに |
| 見直し | 30分 | 最終チェック、法規・記述の再確認 |
重要: 記述は製図の前半に完成させることが鉄則です。理由は以下の通りです。
- 疲労していない状態で文章を書ける
- 図面作業に集中できる時間を確保
- 記述が未完成のまま時間切れを防ぐ
私が受験生だった頃、最初は「製図を先にやって、余った時間で記述を書こう」と考えていました。
しかし、この方法では、製図に時間がかかりすぎて、記述を書く時間がなくなりました。試験終了10分前に記述欄を見て、「まだ半分しか書いていない!」と焦った経験があります。
多くの不合格者が「製図を優先して記述が未完成」というパターンで失敗しています。この失敗パターンを避けるために、記述を先に完成させることを強く推奨します。
記述対策の全体像については、一級建築士製図試験の記述対策ロードマップで体系的に解説していますので、併せてご確認ください。
ロードマップでは、試験3ヶ月前からの学習計画を詳しく解説しています。
効率的な学習ステップ(試験3ヶ月前から)
ステップ1:基本パターンの暗記(1ヶ月目)
まず、以下の基本パターンを完全に暗記します。
構造種別の選定理由(RC造・S造・木造)
主要な空調方式3種類の特徴と採用理由
ゾーニングの基本的な考え方
省エネルギー手法5つ
学習時間: 1日30分×30日 = 15時間
この段階では、「丸暗記」で構いません。まず型を覚えることが重要です。理解は後からついてきます。
ステップ2:過去問での実践練習(2ヶ月目)
過去10年分の記述問題を解き、以下を訓練します。
設問のキーワード読み取り
制限時間内(1問5分)での解答作成
図面との整合性チェック
学習時間: 1週間に過去問2年分 = 週2時間×4週 = 8時間
この段階では、「時間内に書く」ことを意識します。どれだけ良い内容でも、時間内に書けなければ意味がありません。
ステップ3:建物用途別の演習(3ヶ月目)
当年の課題発表後、その建物用途に特化した演習を行います。
課題建物特有の計画ポイント整理
想定問答集の作成(20問程度)
模擬試験での実践
学習時間: 週3時間×4週 = 12時間
合計学習時間: 約35時間(3ヶ月間)
この学習量で記述の基礎は固まります。1日あたりに換算すると、約20分です。1日20分の積み重ねが、合格を引き寄せます。
【独自教材紹介】172解答例文集で記述を完全攻略

ここまで記述対策の重要性と具体的な方法を解説してきました。しかし、最大の課題は「良質な解答例文をどこで入手するか」です。
理論を理解しても、実際の解答例がなければ、何を書けばいいか分かりません。スポーツに例えるなら、ルールは知っていても、実際のプレーを見たことがない状態です。
市販教材や資格学校の限界
- 市販テキスト: 記述の解答例は5〜10問程度のみ
- 資格学校: 授業では製図中心、記述は自習が前提
- ネット情報: 断片的で体系化されていない
この問題を解決するため、私が実際に某大手資格学校に通学しながら蓄積した172の解答例文を独自教材として公開しています。
正直に申し上げますと、資格学校に通っても、記述対策は「自分で何とかしてください」という状況です。講師からは「記述の例文は自分で作ってください」と言われ、途方に暮れました。
そこで、私は毎回の授業で出題された記述問題を、すべてノートに記録しました。講師の模範解答、他の受験生の解答、自分の解答——これらをすべて比較し、「どの表現が最も良いか」を研究しました。
この積み重ねが、172の解答例文となりました。
独自教材の3つの強み
① 圧倒的な収録数:172例文
| 分野 | 収録例文数 | カバー範囲 |
|---|---|---|
| 建築計画 | 40例文 | ゾーニング、動線、配置、法規対応、景観配慮 |
| 構造計画 | 50例文 | 構造種別、架構形式、スパン、耐震、基礎計画 |
| 設備計画 | 82例文 | 空調、換気、給排水、電気、省エネ、ZEB |
この例文数は、過去10年分以上の記述問題をカバーする量です。
市販のテキストでは、記述の解答例は10問程度しかありません。しかし、本番では10問以上の記述問題が出題されます。10問の解答例では、到底対応できません。
一方、172例文あれば、どんな設問が出ても、「似たような例文」が必ず見つかります。
この安心感が、試験当日の自信に繋がります。試験会場で「この設問、見たことある!」と思えることが、どれだけ心強いか。
② 2025年試験対応の最新内容
最新トレンドに対応した例文を収録
SDGs・環境配慮型建築の記述
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)対応
木造建築の積極活用
BCP(事業継続計画)への配慮
ユニバーサルデザインの実践例
2025年の試験では、環境配慮やSDGsが重要なテーマになっています。しかし、市販のテキストは、古い内容のままです。
本教材では、2025年の最新トレンドに対応した例文を収録しているため、試験当日も自信を持って解答できます。「ZEBって何?」という状態では、設備計画の記述で大きく遅れを取ります。
③ 図面との整合性を重視した実践的内容
すべての例文が以下の条件を満たしています。
実際の図面と矛盾しない表現
専門用語の正確な使用
制限行数(3〜4行)に収まる長さ
採点者に計画意図が明確に伝わる構成
記述対策で最も重要なのは、「図面との整合性」です。図面と矛盾した記述は、大幅減点されます。
本教材の例文は、すべて「実際の図面と整合性が取れている」ことを確認済みです。そのため、安心して使えます。コピー&ペーストではなく、「この考え方を自分の図面に応用する」という使い方が最も効果的です。
教材が特に役立つ受験者
こんな方に最適です
✅ 今年初めて製図試験を受験する方
→ 記述の「型」を短期間で習得できます
✅ 設問を見ても解答がすぐに思いつかない方
→ 172例文から適切な表現を選べます
✅ 独学で学習している方
→ 資格学校に通わなくても十分な対策が可能
✅ 資格学校に通学しているが記述対策が不安な方
→ 授業でカバーされない記述を強化できます
✅ 過去に記述が原因で不合格になった方
→ 弱点を確実に克服できます
私自身、1回目の受験では記述対策が不十分で不合格でした。2回目の受験では、この172例文を徹底的に暗記し、見事合格できました。
試験当日、記述問題を見て「この設問、例文集で見た!」と思えた瞬間、合格を確信しました。
実際の利用者の声(実際のDMで頂いています2026年4月時点)
合格者Aさん(30代・設計事務所勤務)
「資格学校では記述は自分で何とかしてくださいと言われ困っていました。この教材のおかげで記述の書き方が体系的に理解でき、試験当日も自信を持って解答できました。結果、一発合格できました。特に、設備計画の例文が豊富で、苦手だった空調方式の記述もスムーズに書けました。」
合格者Bさん(20代・ゼネコン勤務)
「172例文すべてに目を通し、頻出パターンを暗記しました。試験では似たような設問が出て、スムーズに記述できました。製図に集中する時間も十分確保でき、余裕を持って合格できました。記述を1時間で完成させられたので、製図に3時間以上使えました。」
合格者Cさん(40代・独学)
「独学で不安だらけでしたが、この教材があったおかげで記述に自信が持てました。特に、図面との整合性を重視した例文が多く、実践的でした。試験当日、記述欄を埋める時間が大幅に短縮され、見直しの時間も十分取れました。」
教材の購入方法
独自教材はnoteで販売しています。有料としているのは、情報の希少性を保つためです。
これがもし無料だと、悪意的に他サイトなどで公開されてしまい、正しい回答にならないアレンジが加えられてしまう危険性があるためです。
以下のリンクから教材の詳細をご確認いただけます。
※この教材は、私が実際に過去10年以上の問題を解いて蓄積した解答例文を、最新の傾向に合わせて再編集したオリジナル教材です。
他のサイトで同様の内容を見つけた場合は盗作ですのでご注意ください(発見された場合はご報告いただけると幸いです)
よくある質問(FAQ)
Q1. 記述は何割埋めれば合格できますか?
A. 各設問の空欄の70%以上は埋めることを推奨します。50%以下だと「解答不十分」として大幅減点される可能性が高くなります。
2024年度の試験では、記述の空欄が50%以下の受験生の多くがランクⅢ(不合格)に振り分けられました。
Q2. 記述と製図、どちらを先にやるべきですか?
A. 記述を先に完成させることを強く推奨します。理由は以下の通りです。
疲労していない状態で文章を書ける
図面作業に集中できる
記述未完成での時間切れを防げる
多くの不合格者が「製図優先で記述が未完成」というパターンで失敗しています。試験終了10分前に「記述がまだ半分しか書けていない」という状況は、避けるべきです。
Q3. 専門用語が分からない場合はどうすればいいですか?
A. 無理に難しい専門用語を使う必要はありません。重要なのは、計画意図が明確に伝わることです。
ただし、以下の基本用語は必ず正しく使えるようにしましょう。
ゾーニング、動線、バリアフリー
耐震性、耐火性、耐久性
空調方式、換気方式、給排水
これらは、建築士として最低限知っておくべき用語です。
Q4. 図面と記述が矛盾してしまった場合は?
A. 試験時間内に気づいた場合は、どちらかを修正してください。両方とも減点されるリスクがあります。
時間がない場合は、記述を図面に合わせて修正する方が早いです。図面を修正するよりも、記述を数行書き直す方が、時間的にも精神的にも楽です。
Q5. 独学でも記述対策は可能ですか?
A. 可能です。ただし、以下の3つが必要です。
良質な解答例文の入手(本教材など)
過去問での実践練習(最低5年分)
自己添削の習慣(図面との整合性チェック)
特に①の解答例文がないと、独学での対策は非常に困難です。解答例なしで記述対策をするのは、地図なしで知らない土地を旅するようなものです。
Q6. 資格学校に通っていれば記述対策は十分ですか?
A. 残念ながら不十分です。資格学校の授業は製図中心で、記述は「自習してください」というスタンスが一般的です。
通学者でも、本教材のような解答例文集で自主的に対策することを強く推奨します。資格学校に通っているから安心、という考えは危険です。
Q7. 記述の採点基準はどうなっていますか?
A. 公式の採点基準は公開されていませんが、以下が減点対象と考えられます。
大幅減点
空欄が多い(50%以下)
図面と記述の矛盾
設問の意図を外れた解答
中程度減点
専門用語の誤用
日本語として不自然な文章
計画意図が不明瞭
軽微な減点
誤字・脱字
表現の稚拙さ
Q8. 過去問の記述問題はどこで入手できますか?
A. 以下の方法で入手可能です。
日本建築士会連合会の公式サイト(過去3年分程度)
資格学校の模擬試験(通学者のみ)
市販の製図対策テキスト(一部のみ収録)
ただし、解答例文まで掲載されているものはほとんどありません。問題は手に入っても、解答例がなければ、独学での対策は非常に困難です。
まとめ:記述を制する者が製図試験を制する

一級建築士の製図試験において、記述対策は合否を分ける重要な要素です。本記事の内容を最後にまとめます。
記述対策の5つの鉄則
- 配点の50%を占める記述を決して軽視しない
- 図面と記述の完全な整合性を常に意識する
- 「建築士らしい」専門的な文章表現を習得する
- 試験当日は記述を先に完成させる
- 良質な解答例文で実践的なトレーニングを積む
合格への最短ルート
記述対策の最短ルートは、豊富な解答例文を知り、実践練習を重ねることです。
市販テキストや資格学校では不十分な記述対策を、本記事で紹介した172例文収録の独自教材で補完することをお勧めします。
私自身、この172例文を徹底的に暗記したことで、試験当日は自信を持って記述できました。
「この設問、見たことある!」という安心感が、合格への推進力になりました。記述欄を埋める時間が短縮され、製図に集中できる時間も増えました。

独自教材がおすすめな方
今年初めて製図を受ける方
設問を見て解答例文がパッと思いつかない方
独学の方
通学で製図だけでも手一杯になっている方
私はこれで記述の解答力を鍛え、合格を実現させました。Xにて、割引キャンペーンを実施中です。詳細はこちらにて記載してます。
例文にて、このサービスに実際どんなものなのか具体的に載せています。
記述対策の全体的な進め方については、一級建築士製図試験の記述対策ロードマップでステップバイステップで解説していますので、本教材と併せてご活用ください。
→一級建築士の製図試験のロードマップで合格への道を構築しておきましょう。製図試験全体の学習計画を立てる上で、非常に役立ちます。記述対策だけでなく、エスキス、作図、時間管理まで、製図試験のすべてを網羅したロードマップです。
