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【2026年最新版】建築設計を辞めたいと思ったら読む完全ガイド|転職判断の3つの基準と成功への7ステップ

ネックス

【経歴】
建築学科→大手住宅メーカー→大手インフラ
【保有資格】
一級建築士・宅地建物取引士・1級建築施工管理技士、他改修資格等
【当ブログの実績】
・PV数10,000/月
・独自サポート教材200部の提供実績

 

建築設計の仕事を辞めたいと思っている、あなたは決して一人ではありません。

長時間労働、締切に追われる日々、思うように評価されない給与、クライアントとのトラブル対応――建築設計職特有の厳しい労働環境に疲弊し、転職を考える人は年々増加しています。あなたが今抱えている「辞めたい」という気持ちは、決して特別なものでも、恥ずべきものでもありません。

筆者自身も大手ハウスメーカーの設計職として働いていた時期、毎日深夜までの残業、休日出勤の連続、顧客対応と現場トラブルの板挟みという過酷な日々を経験し、「このまま続けられるのか」と何度も自問自答しました。

そして最終的に転職を決断し、現在は大手インフラ企業の建築職として、ワークライフバランスを保ちながら働いています。

しかし、「辞めたい」と思うことと「実際に辞めるべきかどうか」は別問題です。感情的に転職を決めてしまうと、後悔する可能性もあります。この記事では、建築設計を辞めたいと思ったときに冷静に判断するための3つの基準、転職を成功させるための7ステップ、そして筆者の実体験に基づく具体的なアドバイスを完全解説します。

 

筆者の経歴

項目内容
前職大手ハウスメーカー設計職(営業・施工管理・設計を経験)
現職大手インフラ企業建築職へ転職(年収+150万円、残業80h→10h)
保有資格一級建築士・宅建士・1級施工管理技士

建築設計を辞めたいと思う人が急増している背景【2026年最新】

難易度

建築設計業界では、「辞めたい」と考える人が年々増加しています。その背景には、個人の問題ではなく、業界特有の構造的な問題があります。

つまり、あなたが感じている辛さの多くは、あなたの能力や根性が足りないからではなく、業界の仕組みそのものに原因があるのです。

 

建築設計業界の現状

建築設計業界は現在、深刻な人手不足に直面しています。帝国データバンクが公開している「人手不足倒産の動向調査」によると、人手不足によって倒産している企業のうち28.9%を建設業が占めており、年々倒産数も増加しています。それだけ、この業界から人が離れているということです。

 

一方で、この人手不足は、見方を変えれば「売り手市場」を意味しており、転職希望者にとっては有利な状況でもあります。

経験者はもちろん、設計補助レベルの未経験者でも、育成前提で転職採用されるケースが増えているのです。「自分なんて転職できるのだろうか」と不安に思う必要はありません。むしろ今は、建築の実務経験を持つ人材が引く手あまたの時代です。

しかし、人手不足の背景には離職率の高さがあり、その原因こそが「辞めたい」と思う人の増加につながっています。なぜこれほど多くの人が辞めたくなるのか、その具体的な課題を見ていきましょう。

 

建築設計職が抱える5大課題

1. 長時間労働・過重労働

建築設計職の最大の課題は、圧倒的な労働時間の長さです。特に設計事務所やハウスメーカーでは、締切に追われる毎日が続きます。実際の残業時間を業種別に見てみると、その過酷さがよくわかります。

業種平均残業時間(月)休日出勤頻度
アトリエ系設計事務所80~120時間月2~4回
組織設計事務所60~100時間月1~3回
ハウスメーカー設計職70~100時間月2~4回(土日対応)
ゼネコン設計部50~80時間月1~2回

筆者がハウスメーカーで働いていた時期、平均残業時間は月80時間を超え、繁忙期には100時間を超えることもありました。

「打ち合わせ準備をしたいのに、現場からのトラブル対応電話が鳴り止まない」という日々が続き、心身ともに疲弊していきました。家に帰っても頭は仕事のことでいっぱいで、休んだ気がしない――そんな状態が常態化していたのです。

 

2. 給与が労働に見合わない

長時間労働にもかかわらず、給与が見合っていないと感じる人が多いのも建築設計職の特徴です。業種別の平均年収を見てみましょう。

業種20代30代40代50代
アトリエ系設計事務所300~400万円400~550万円550~700万円700~850万円
組織設計事務所350~450万円500~700万円700~900万円900~1,200万円
ハウスメーカー設計400~500万円550~700万円700~900万円900~1,100万円
ゼネコン設計部450~550万円650~850万円850~1,100万円1,100~1,500万円

特にアトリエ系設計事務所や中小の組織設計事務所では、20代で年収300万円台、30代でも400万円台というケースが珍しくありません。

月80~100時間の残業をしても、時給換算すると最低賃金を下回ることもあるのです。「これだけ働いているのに、なぜこの給料なのか」という思いは、多くの設計者が抱える共通の悩みです。

 

3. 創造性を発揮できない

「建築設計」と聞くと、創造性を発揮してデザインする華やかな仕事というイメージがありますが、実際には設計業務の大半がCADやBIMソフトによる図面作成、法規チェック、各種調整業務です。理想と現実のギャップに苦しむ人は少なくありません。

 

特に若手のうちは、先輩のアシスタント業務や図面修正が中心となり、自分のアイデアを形にする機会はほとんどありません。「建築をやりたくて入ったのに、単なるCADオペレーターになっている」と感じる人が多いのです。夢を持って入った業界で、その夢を見失ってしまう――これは精神的に非常に辛いことです。

 

4. クライアント・関係者との調整ストレス

建築設計は、クライアント、施工会社、構造設計者、設備設計者、行政など、多数の関係者との調整が必要な仕事です。それぞれの立場や要望が異なるため、板挟みになることが頻繁にあります

特にハウスメーカーでは、営業が無理な契約をしてきて設計が尻拭いをする、という構図も少なくありません。

筆者も、「営業が約束した納期が物理的に不可能」「施工から図面の不備を指摘され顧客に謝罪」といった理不尽な状況に何度も直面しました。自分のミスではないことで頭を下げ続ける日々は、確実に心をすり減らしていきます。

 

5. 階層構造による若手の意見の通りにくさ

建築設計業界は、伝統的な徒弟制度の名残があり、階層構造が明確です。若手の意見が通りにくく、上司や先輩の指示に従うことが求められます

 

自分のアイデアを提案しても「まだ早い」「経験を積んでから」と言われ、モチベーションを失う若手建築士も多いのです。

成長したい、貢献したいという前向きな気持ちが、組織の慣習によって抑え込まれてしまう。この閉塞感が、若い世代を業界から遠ざける一因になっています。

 

なぜネットで「建築設計はやめとけ」と言われるのか

ネット上では「建築設計はやめとけ」という意見が目立ちます。検索したことがある方なら、こうした書き込みを目にして不安になった経験があるかもしれません。

その理由を整理すると、これまで述べてきた課題と重なります。

 

具体的には、労働時間が異常に長いこと(月80~120時間残業)、給与が労働に見合わないこと(時給換算で最低賃金レベル)、休日が少ないこと(土日も打ち合わせ・現場対応)、資格取得の勉強時間が取れないこと(激務で勉強どころではない)、責任が重いこと(設計ミスは事故につながる)、クライアント対応のストレス(理不尽な要求、クレーム対応)、そしてキャリアアップが見えにくいこと(独立しない限り年収上限が低い)という、7つの理由が繰り返し語られています。

 

ただし、これらはすべての建築設計職に当てはまるわけではありません

大手ゼネコンやインフラ企業の設計部門、公務員の営繕職などでは、比較的ホワイトな労働環境も存在します。「建築設計」とひとくくりにせず、どの環境で働くかを見極めることが、この問題を解決する鍵になります。

 

建築設計を辞めるべきか判断する3つの基準

変化

「辞めたい」と思ったとき、感情だけで決断するのは危険です。勢いで辞めてしまい、後から「もう少し冷静に考えればよかった」と後悔する人も少なくありません。

以下の3つの基準で、自分の状況を客観的に見つめ直してみましょう。

 

基準1:現在の仕事内容に満足しているか

まず、仕事の内容そのものに満足しているかを考えてみましょう。労働環境への不満なのか、仕事内容そのものへの不満なのかを切り分けることが大切です。

質問YESNO
やりたかった建築設計の仕事ができているか
スキルアップを実感できているか
担当する案件に興味・やりがいを感じるか
自分のアイデアを活かせる機会があるか
上司・先輩から適切な指導を受けられるか

YESが3つ以上あれば、仕事内容自体には満足している可能性が高いです。その場合、問題は労働環境や給与にあるかもしれません。つまり、建築設計を辞めるのではなく、より良い環境の会社へ移ることで解決できる可能性があります。

 

逆にYESが2つ以下の場合、仕事内容自体に不満がある可能性があります。この場合、同じ建築設計でも別の分野(住宅から商業施設、意匠から構造など)に転職することで解決するかもしれません。

筆者の場合、仕事内容には一定の満足感がありました。住宅設計は顧客の人生に関わる責任ある仕事で、やりがいも感じていました。

しかし、「やりたい仕事ではあるが、正当な評価もされず、心身が疲弊する環境」であることが問題でした。そのため、建築設計職を完全に辞めるのではなく、より良い労働環境で建築に関わる道を選びました。

 

基準2:給与と今後の昇給に満足できているか

給与は、転職を考える最も大きな理由の一つです。

現在の金額だけでなく、将来の見通しも含めて評価しましょう。

質問YESNO
現在の年収は業界平均以上か
残業代は全額支給されているか
賞与は年3ヶ月分以上あるか
資格手当は十分か(一級建築士月2万円以上)
5年後・10年後の年収イメージが持てるか
上司の年収を聞いて満足できるか

YESが3つ以下の場合、給与に不満がある可能性が高いです。特に重要なのは「5年後・10年後の年収イメージ」です。筆者も、上司や先輩の年収を聞いて、「このまま続けても年収500万円台が限界」と知り、転職を決意しました。今の自分の延長線上にある未来が、上司の姿なのです。その姿に希望を持てるかどうかは、極めて重要な判断材料になります。

 

ここで覚えておいてほしいのは、給与体系は自分の努力では変えられない会社の構造だということです。いくら成績を上げても、会社の給与体系が低ければ、大幅な昇給は望めません。逆に、給与体系の良い会社に転職すれば、同じ仕事をしていても年収が100万円、200万円と変わることもあるのです。努力する場所を間違えてはいけません。

 

なお、一級建築士の資格を持っている方は、自分の市場価値を改めて確認しておくことをおすすめします。資格を活かせば、想像以上の年収アップが見込めるケースも多いからです。一級建築士の本当の価値や年収・キャリアへの影響については、一級建築士の価値は本当にあるのか?年収・転職・独立の実態を徹底検証で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

 

基準3:社内の人間関係は良好か

人間関係は、仕事を続ける上で極めて重要な要素です。どれだけ条件が良くても、人間関係が崩れると働き続けるのは困難になります。

質問YESNO
上司・先輩と良好な関係を築けているか
同僚とチームワークが取れているか
困ったときに相談できる人がいるか
パワハラ・セクハラはないか
社風・企業文化に馴染めているか
有給休暇を取りやすい雰囲気か

YESが4つ以上あれば、人間関係は良好と言えます。人間関係が良好であれば、多少の激務も乗り越えられることがあります。逆に、人間関係が悪い場合、どれだけ給与が良くても精神的に追い詰められます。

 

筆者は、ハウスメーカー時代、人間関係は比較的良好でした。

この点が、転職を踏みとどまらせる要因でもありました。しかし、「人間関係が良い」だけで、労働環境の悪さや給与の低さを我慢し続けることはできませんでした。一つの良い要素にすがって、複数の問題に目をつぶり続けるのは、長期的には自分のためになりません。

 

3つの基準による転職判断

これら3つの基準をもとに、転職を真剣に検討すべきかどうかを判断します。

具体的には、3つの基準のうち2つ以上に不満がある場合、特に「給与」と「人間関係」の両方に不満がある場合、そして心身の健康に支障をきたしている場合は、転職を真剣に検討すべきタイミングです。

一方で、3つの基準のうち1つだけに不満がある場合、入社1年未満でまだ業務に慣れていない可能性がある場合、部署異動や配置転換で改善する可能性がある場合は、もう少し様子を見てもよいケースと言えます。焦らず、自分の状況を正確に見極めることが、後悔しない選択につながります。

 

建築設計を辞めたいと思ったときの5つの対処法

実務経験

転職を決断する前に、まず試すべき5つの対処法があります。「辞める」以外の選択肢を検討することも、後悔しないためには大切です。

対処法1:信頼できる人に相談する

一人で悩んでいると、視野が狭くなり、冷静な判断ができなくなります。

信頼できる人に相談することで、自分の考えが整理され、新たな気づきが得られることがあります。誰に相談するかによって、得られるものも変わってきます。

相談相手メリット注意点
家族本音で話せる、長期的視点でアドバイス心配されすぎる可能性
友人(他業種)客観的な視点、新たな気づき業界事情を理解していない
同業他社の知人業界の実情を共有できる情報が漏れるリスク
社内の他部署の先輩社内事情に精通、現実的アドバイス社内に情報が広がる可能性
転職エージェントプロの視点、客観的な市場価値評価転職を勧められる

筆者は、家族、大学の友人、そして転職エージェントに相談しました。

特に転職エージェントからは、「あなたの経験なら年収600万円以上は十分狙える」と言われ、転職への決意が固まりました。第三者からの客観的な評価は、自分では気づけない自分の価値を教えてくれます。

 

対処法2:徹底的に休む

「辞めたい」と思う背景に、極度の疲労がある場合があります。

判断力が落ちているときに重大な決断をすると、誤った選択をしがちです。まずは徹底的に休むことが重要です。

 

具体的には、有給休暇を使って連続3日以上の休暇を取ること、予定を入れず完全オフの日を作ること、他人と比較してストレスを感じないようにSNSから離れること、そして読書や温泉、趣味など心から楽しめることをすることが効果的です。

筆者は、月1回は有給を取って岩盤浴に行き、一人の時間を楽しむようにしていました。「何もしない」ことに罪悪感を持たず、心身をリセットすることが重要です。疲れ切った頭で考えた「辞めたい」と、しっかり休んだ後の「辞めたい」は、まったく別物かもしれません。

 

対処法3:部署異動・配置転換を打診する

同じ会社でも、部署が変われば労働環境や人間関係が大きく変わることがあります。

転職にはエネルギーが要りますが、社内異動であればリスクを抑えて環境を変えられます。

異動によって改善する可能性があるのは、上司との人間関係、担当業務の内容、残業時間、プロジェクトの種類などです。筆者の同期には、設計部から営繕部に異動し、残業が大幅に減って働きやすくなった人もいました。転職前に、社内での異動可能性を探ることも一つの方法です。

今の会社の良い面を残したまま、不満な部分だけを変えられる可能性があるのです。

 

対処法4:キャリアカウンセリングを受ける

自分の適性やキャリアの方向性が見えないときは、プロのキャリアカウンセラーに相談するのも有効です。

自分一人では堂々巡りになりがちな悩みも、専門家と話すことで整理されていきます。

 

キャリアカウンセリングでは、自分の強み・弱みの客観的な分析、適性のある職種・業種の提案、キャリアプランの設計、転職市場での自分の価値といったことを知ることができます。有料のキャリアカウンセリングサービスもありますが、多くの転職エージェントは無料でキャリア相談に乗ってくれます。まずは気軽に利用してみるとよいでしょう。

 

対処法5:副業や資格取得でスキルを広げる

転職するにしても、現職を続けるにしても、スキルを広げておくことは重要です。

選択肢が増えれば、それだけで心に余裕が生まれます。

スキル効果取得方法
BIM(Revit等)需要急増、年収アップオンライン講座、実務
構造設計希少性高い、高年収資格学校、実務経験
設備設計需要安定、高年収資格学校、実務経験
宅建士不動産業界への転職に有利独学3~6ヶ月
施工管理技士施工側への転職に有利実務経験+資格取得

筆者も、ハウスメーカー在職中に宅建士と1級施工管理技士を取得し、転職の選択肢を広げました。

資格は、いざというときにあなたを助ける「保険」になります。今の仕事が辛くても、将来につながる準備をしていると思えば、日々の捉え方も少し変わってくるはずです。

 

建築設計から転職する7ステップ

サポート体制

転職を決断したら、行き当たりばったりではなく、計画的に進めることが成功の鍵です。以下の7ステップに沿って進めましょう。

 

ステップ1:転職理由を明確にする

まず、なぜ転職したいのかを明確にします。これは面接でも必ず聞かれる、最重要の質問です。ここが曖昧だと、転職活動全体の軸がぶれてしまいます。

転職理由はネガティブなものが多いですが、面接ではポジティブに言い換える必要があります。これは嘘をつくということではなく、同じ事実を前向きな視点から語り直すということです。

ネガティブ理由ポジティブ変換
残業が多すぎるワークライフバランスを重視し、長期的に貢献したい
給料が低い実績を適正に評価してもらえる環境で成長したい
上司と合わないチームワークを大切にする職場で働きたい
仕事がつまらないより専門性の高い/大規模なプロジェクトに挑戦したい
会社の将来性に不安成長性のある企業で長期的なキャリアを築きたい

 

ステップ2:転職の軸を決める

転職で何を最優先するのかを明確にします。すべてを満たす完璧な企業は存在しません。だからこそ、優先順位をつけることが重要です。

具体例
年収年収600万円以上
労働時間月残業30時間以内
勤務地東京23区内、転勤なし
業務内容商業施設の意匠設計
企業規模従業員1,000名以上の安定企業
福利厚生住宅手当・資格手当充実

「これだけは譲れない」という軸を2~3つ決めておくと、求人選びや面接での判断がぶれなくなります。逆に、すべてを求めると、いつまでも決められず転職活動が長引いてしまいます。

 

ステップ3:自己分析・市場価値の把握

自分の経験・スキルを整理し、転職市場での価値を把握します。

自分を客観的に棚卸しすることで、アピールすべき強みが見えてきます。

項目内容
実務経験年数例:設計職5年
担当した建物用途例:戸建住宅、集合住宅
使用ソフト例:AutoCAD、Revit、SketchUp
保有資格例:一級建築士、宅建士
マネジメント経験例:後輩指導2名、プロジェクトリーダー経験
強み例:顧客折衝力、調整力

転職エージェントに登録すると、市場価値を客観的に評価してもらえます

自分では「大したことない」と思っている経験が、実は高く評価されることも珍しくありません。

 

ステップ4:情報収集・求人検索

転職サイト・エージェントを活用して情報収集します。建築設計に特化したサービスと、大手総合型のサービスを併用するのが効果的です。

まず、建築設計特化型のエージェントとしては、建設業界特化で内定率77%のビルドジョブ、建築技術者特化でキャリア伴走型のガウディキャリア、年収UP率99.4%・平均1.2~1.5倍UPのRSG建設転職、求人数44,000件以上の建設・設備求人データベースなどが挙げられます。

 

加えて、大手総合型のサービスも押さえておきましょう。求人数最多で業界知識も豊富なリクルートエージェント、エージェント機能が充実したdoda、20~30代向けのマイナビ転職、年収600万円以上のハイクラス転職に強いビズリーチなどが代表的です。複数のサイト・エージェントに登録し、幅広く情報収集することをおすすめします。

 

ステップ5:応募書類の作成

履歴書・職務経歴書を作成します。書類選考を突破できなければ、面接にすら進めません。

実績を数字で示すことが、説得力のある書類を作る最大のポイントです。

 

具体的には、「○○棟の住宅設計を担当」「予算○○億円の案件をリーダーとして完遂」のように実績を数字で示し、AutoCAD・Revit・SketchUp・Vectorworksといった使用ソフトを明記します。

一級建築士・宅建士・施工管理技士などの保有資格を強調し、部下指導やプロジェクト管理といったマネジメント経験、顧客折衝力・調整力・問題解決能力といった強みをアピールしましょう。

 

なお、建築業界の転職で評価される履歴書・職務経歴書の具体的な書き方については、建築士の転職用履歴書・職務経歴書の書き方|通過率を上げる記入のコツで詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

また、設計職の場合はポートフォリオも選考の重要な判断材料になります。採用担当者に響くポートフォリオの作り方については、建築士の転職用ポートフォリオの作り方|採用担当者に響く実績の見せ方で詳しく解説していますので、あわせて準備しておくと安心です。

 

ステップ6:面接対策

面接では、いくつかの定番質問への準備が合否を分けます。ぶっつけ本番で臨むのは禁物です。

質問ポイント
転職理由ネガティブな言い方を避け、ポジティブに
志望動機企業研究をしっかり行い、具体的に
実務経験具体的な実績を数字で
強み・弱み建築設計職に活かせる強みを
5年後のビジョンキャリアプランを明確に

エージェントの模擬面接サービスを活用し、十分な準備をしましょう

本番前に一度練習しておくだけで、当日の落ち着きがまったく違ってきます。

 

ステップ7:内定・退職交渉

内定が出たら、条件交渉と退職手続きを進めます。

条件交渉では、年収の希望額を明確に伝え、入社日は現職の引継ぎ期間を考慮し、勤務地や転勤の有無、試用期間の期間と条件を確認します。

退職時に大切なのは、円満に辞めることです。退職の2~3ヶ月前に上司に伝え、引継ぎを丁寧に行い、不満を口にせず、最後まで誠実に業務を行いましょう。建築業界は意外と狭く、どこで誰とつながるかわかりません。立つ鳥跡を濁さずの姿勢が、将来の自分を守ります。

建築業界のホワイト企業への転職方法と見分け方は、こちらで詳しく解説しています。

一級建築士の転職はホワイト企業に有利?
【2026年最新版】一級建築士の転職完全ガイド!公務員・ホワイト企業への成功戦略と年収アップの秘訣

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建築設計からのおすすめ転職先7選

建築設計の経験を活かせる転職先を7つ紹介します。

建築設計で培ったスキルは、想像以上に幅広い場所で通用します

 

1. 大手ゼネコン・組織設計事務所

大規模プロジェクトに携われ、福利厚生も充実しており、年収700~1,200万円と高水準なのが魅力です。一方で、競争率が高く、転勤の可能性もあります。設計の専門性を高めながら高年収を目指したい人に向いています。

 

2. インフラ企業(鉄道・電力等)

安定性が抜群で、ワークライフバランスが良好、福利厚生も充実しているのが大きな魅力です。住宅設計の機会は少なく、年収上限は800~900万円程度ですが、「安定と生活の質を最優先したい」人には理想的です。筆者の転職先がこれに該当します。なぜインフラ業界が建築技術者にとって有利なのか、その理由と年収を上げる方法については、一級建築士の勝ち組ルート|インフラ・プラント業界で年収1,000万円超を実現する方法で詳しく解説しています。

 

3. 不動産デベロッパー

年収800~1,500万円と高水準で、大規模開発に携われるのが魅力です。繁忙期は激務になりがちで、調整業務が多い点はデメリットですが、企画力を身につけたい人や高年収を目指す人には有力な選択肢です。一級建築士がデベロッパーへ転職する具体的な方法や求められるスキルについては、一級建築士がデベロッパーに転職する完全ガイド|年収・業務内容・転職成功の秘訣で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

 

4. 公務員(営繕職・建築職)

雇用が安定し、ワークライフバランスが良好で、福利厚生も充実しています。年収上限は800~900万円で、設計よりも審査・管理業務が多くなりますが、安定を最優先する人には最適です。公務員を含めた一級建築士の転職全般については、一級建築士の転職完全ガイド|公務員・ホワイト企業への転職戦略と年収アップの実体験で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

 

5. 建設コンサルタント

多様なプロジェクトを経験でき、専門性を深められるのが魅力です。

プロジェクト次第で忙しさが変動する点には注意が必要ですが、技術を極めたい人に向いています。

 

6. BIM関連企業

需要が急増しており、高年収が期待できる成長分野です。

BIMスキルが必須となりますが、これからの建築業界で長く活躍したい人にとっては、将来性のある選択肢です。

 

7. 異業種(不動産営業、建材メーカー等)

建築知識を活かしながら、労働環境が改善することが多いのが魅力です。

設計業務からは離れることになりますが、「建築は好きだが設計の働き方が辛い」という人には、新たな道が開けるかもしれません。

 

筆者の転職成功体験談

口コミ

ここからは、筆者自身がどのように転職を成功させたかを、具体的にお話しします。

リアルな体験談が、あなたの背中を押すきっかけになればと思います。

 

転職前の状況

転職前、筆者は大手ハウスメーカーで設計職として働いていました(営業・施工管理も経験)。

年収は約550万円、残業時間は月80時間(繁忙期は100時間超)、休日は月6日程度で土日出勤も多数という状況でした。決して悪い会社ではなかったものの、この働き方を定年まで続けられる自信はありませんでした。

 

転職のきっかけ

入社3年目頃から、「このまま続けられるのか」と悩み始めました。決定的だったのは、上司の給与を聞いたことです。

40代の上司で年収650万円と知り、「あと15年働いても年収700万円に届かない」と絶望しました。

尊敬する上司の姿が、自分の未来でもある――そう気づいたとき、行動を起こす決意が固まったのです。

 

転職活動

転職活動の期間は3ヶ月、応募社数は15社、面接社数は10社、内定社数は3社でした。

転職エージェント3社に登録し、効率的に進めました。在職中の活動だったため時間の確保は大変でしたが、収入が途切れない安心感の中で、じっくり比較検討できました。

 

転職後の状況

転職先は大手インフラ企業の建築職を担当しています。

年収は約700万円(+150万円)、残業時間は月10時間以下(-70時間)、休日は完全週休2日制(年間休日125日)になりました。

 

満足している点は数多くあります。残業が激減して家族との時間が増えたこと、大手インフラ企業ならではの安定感、公共交通インフラに携わる社会貢献の意義です。

一方で、住宅設計の機会が減り、顧客との直接の関わりが減り、設計より管理業務が多くなったという妥協点もあります。しかし、これらの妥協点を上回るメリットがあり、転職して本当に良かったと感じています

 

よくある質問(FAQ)

裏技

Q1. 建築設計を辞めたいと思うのは甘えですか?

A. 甘えではありません。長時間労働、低賃金、過重なストレスは客観的な問題です。心身の健康を守ることは最優先事項です。ただし、感情的に判断せず、冷静に転職すべきかを判断することが重要です。

Q2. 建築設計から異業種への転職は可能ですか?

A. 可能です。建築設計で培ったプロジェクト管理能力、調整力・折衝力、問題解決能力、専門知識は、他業種でも高く評価されます。設計の現場で身につけた力は、あなたが思っている以上に汎用性が高いのです。

Q3. 転職するベストなタイミングはいつですか?

A. 一般的には、年度末で求人が増える1~3月、実務経験をアピールできる経験年数3年以上、一級建築士などの資格取得後が良いタイミングとされています。複数の条件が重なるときが狙い目です。

Q4. 在職中と退職後、どちらで転職活動すべきですか?

A. 在職中の転職活動を強く推奨します。収入が途切れず、精神的余裕を持って活動でき、交渉も有利に進められるからです。焦って妥協した転職をしないためにも、在職中に動きましょう。

Q5. 建築設計から公務員への転職は可能ですか?

A. 可能です。社会人経験者採用枠を活用しましょう。年齢制限は30~59歳(自治体により異なる)、実務経験は3~5年以上が目安で、一級建築士があると有利です。専門試験が免除される場合もあります。

Q6. 転職で年収は上がりますか?

A. 適切な転職先を選べば、年収アップは十分可能です。筆者は年収+150万円を実現しました。建築設計特化の転職エージェント「RSG建設転職」では、年収UP率99.4%、平均1.2~1.5倍UPの実績があります。

Q7. 転職エージェントは使うべきですか?

A. 使うべきです。特に初めての転職の場合、エージェントのサポートは非常に有効です。非公開求人の紹介、書類添削・面接対策、年収交渉代行、スケジュール調整などをすべて無料でサポートしてくれます。複数のエージェントに登録し、比較検討することをおすすめします。

 

まとめ

隙間学習

建築設計を辞めたいと思ったときに重要なポイントを、改めて整理します。

まず大前提として、辞めたいと思うのは自然なことです。建築設計業界の長時間労働・低賃金は構造的な問題であり、あなた個人の責任ではありません。何よりも、心身の健康を守ることが最優先です。

 

判断にあたっては、仕事内容の満足度、給与・昇給の満足度、人間関係の満足度という3つの基準で冷静に見極めましょう。2つ以上に不満がある場合は、転職を真剣に検討すべきタイミングです。

ただし、転職を決める前に、信頼できる人への相談、徹底的な休息、部署異動の打診、キャリアカウンセリング、副業・資格取得によるスキルアップという5つの対処法を試す価値があります。「辞める」以外の道で解決できることもあるからです。

 

実際に転職する場合は、転職理由の明確化、転職の軸を決める、自己分析・市場価値の把握、情報収集・求人検索、応募書類作成、面接対策、内定・退職交渉という7ステップで計画的に進めましょう。おすすめの転職先としては、ゼネコン・組織設計事務所、インフラ企業、デベロッパー、公務員、建設コンサル、BIM関連企業、異業種という7つの選択肢があります。

そして、適切な転職先を選べば、年収アップは十分に可能です。筆者自身、年収+150万円を実現しました。その実現のためにも、建築設計特化型を優先しつつ、複数の転職エージェントに登録して比較検討することをおすすめします。

 

今すぐ始められるアクションは3つです。転職エージェント(ビルドジョブ、ガウディキャリア、RSG建設転職など)に登録すること、経験・スキル・資格を整理した自己分析シートを作成すること、そして家族や友人、先輩など信頼できる人に相談することです。

建築設計を辞めたいと思うことは、決して甘えではありません。自分の人生を大切にし、より良い環境で働くために行動することは、むしろ勇気ある選択です。この記事が、あなたのキャリアの転機となり、より良い未来を掴むきっかけとなれば幸いです。あなたの新しい一歩を、心から応援しています。

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【経歴】
建築学科→大手住宅メーカー→大手インフラ
【保有資格】
一級建築士・宅地建物取引士・1級建築施工管理技士、他改修資格等
【当ブログの実績】
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