住宅メーカーの建築士の方へ
- 建築が好きだし、住宅以外にも大規模な建築物に携わってみたい!
- 新建築やCASAの雑誌を見ると自分もこんな素晴らしい建築に関わりたい
- 設計で大きな仕事をして、実際にその建築物に訪れたい
皆さんもそういった経験はありませんか。そんな気持ちを持った方へ本記事を読んで欲しいと多います。
なぜなら、私が同じ境遇だったからです。私は安定というイマドキの思考を持っているため、企業に属しながら建築をやりたい。(わがままですが)ということで本記事は下記のテーマで書きました。
- ハウスメーカーから大規模建築系に転職する難しさ
- 私が実践した3つの方法
今回は私が住宅メーカーからデベロッパーに転職した経験を元に書いていきます。そもそも転職自体が初めてだったので、色々試行錯誤したことも書きます。
転職の結論
とりあえず今回の転職の結果と概略を簡単に紹介します。
私は結論から言いますと、ハウスメーカーからインフラ系デベロッパーに転職しました。もちろん設計・工事監理の職種です。
転職サイトの媒体は
。転職期間は4ヶ月ほどです。
DODAの担当者へ相談
私は転職を考え始めの頃にDODAの担当者と面談をしました。そのころはまだ漠然としていましたが、大規模建築をやりたいと伝えました。
持っていた資格は二級建築士だけ。
担当者は設計で転職するなら、一級建築士は必須とおっしゃっていました。
確かにその頃に半信半疑でいくつかの転職サイトに登録しても、住宅や内装の求人しか来ませんでした。
ココに注意
住宅のキャリアだけでは二級建築士の資格だけでも大規模建築系はほぼ不可能
一級建築士の取得と転職エージェントに複数人に会う
私は以前の職場でも一級建築士は要取得とされていたため猛勉強しました。その結果、無事に合格できたのでいくつかの転職サイトに登録しました。(サイトは以下のもの)
- DODA
- リクナビエージェント
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- ビズリーチ(無料機能のみ)
ビズリーチは一部が有料のため、無料の機能だけ利用していました。
結果として、求人がいくつか流れてくるのですが一級建築士の取得もあってか、ゼネコンや設計事務所の求人も流れてくるようになりました。
ココがポイント
一級建築士を持っていると条件に当てはまるのか求人が多くなる
そのときは喜びましたが、これで報われたわけではありませんでした。転職サイトにエントリーして社内で書類審査に通過すると企業の書類選考や面接に進むことができるのですが、ほぼ書類審査で落ちました。
理由はキャリアの違い。
資格を持っていれば良いという甘い世界という現実を突きつけられたのです。
要は住宅メーカーは建築の中でも小規模に特化しており、大規模な建築設計などを行うデベロッパーやゼネコンは「畑違い」ということになります。
実際にビズリーチを通して何人かのベテランエージェントに会いましたが、難しいという話ばかりでした。
ココがポイント
一級建築士を持ってしても住宅メーカーからデベロッパーや建設会社は難しい
諦めない大切さ
私は書類の審査にことごとく落ちていく現実を目の当たりにして、もうダメかもしれないと諦めかけた時がありました。
・多少年収が上がるなら住宅の開発職でも良いか
・今の仕事を続けるしかないか
こういった気持ちも芽生えた時に出来事は起こりました。
リクナビNEXTでエントリーしていたある企業の書類選考に通ったのです。これにはかなり驚きました。その時あることに気付きました。
ココがポイント
リクナビNEXTは直接企業に審査がいく求人もある。
もちろん、エージェントの推薦などは無いので難易度は変わりませんが、既成概念に囚われるエージェントの壁を通れるということに気づきました。
私は他の大手企業にも直接、ホームページの採用欄から選考を申し込みました。
結果としては最初の通過した企業に内定をいただきましたが、直接企業から不採用通知をもらうことに納得することができました。
ココに注意
転職エージェントからは決して推薦されない企業からです。
住宅しかやっていない建築士が大手インフラ系に推薦しても説得力ゼロですよね?でも内定をもらったのは事実です。
若い方なら尚更、ポテンシャル作用で可能性があるわけです。その過程で私が実践したことを次に書きました。
私がこの転職で成功した3つのポイント
私がこの転職において内定を勝ち取る上で重要と思った点をまとめました。
- エージェントは使っても頼らない
- 自己分析は徹底的に行う
- 紹介の求人は断っても良い、自分で理想の求人を探しまくる
エージェントは使っても頼りすぎてはいけない
あくまで私のやり方なので絶対ではありませんが、同じ境遇の方は是非試して欲しいです。まずは私もビズリーチで色々なエージェントの方と面談をしました。
ですが私の希望は難しいとたらい回し故、手伝ってくれるエージェントはいませんでした。 私も一級建築士という資格は持っていましたが、贅沢な要望も言っていたことも原因です。
転職活動のタイミングや難しいなりの求人などの情報は色々教えて頂きました。
私も元々ハウスメーカーの営業でしたので、エージェントのノルマや数字のにおいがプンプンする方は嫌いでした。(とりあえず、企業に紹介したいから!みたいなやつです。)
自己分析は徹底的に行う
自己分析は皆さんが就職活動で一生懸命やっていたと思います。だから、自分の性格なんてわかってるし仕事も方向性の説明はしやすい。なんて思うかもしれません。
ただ、自己分析は社会人だからこそ絶対にやって下さい。
仕事でも同じように準備が7割なんて言いますよね。ブログやプレゼン、資料作成などは準備をして構成を考えてどのようにしたら、相手に伝わるか考えてから仕上げますよね。
それと同じで、ある程度予測できる質問に対応できるよう準備をするのです。
自己分析についてはマイナビの本が1番分かり易かったです。参考まで。
それから、転職のモチベーションを高めたのが転職の思考法という本。
これは終身雇用の時代が終わりを迎える中で、どの会社にいても価値ある人材となることを書いており、ストーリー仕立てで面白い一冊です。
紹介求人は捨てていい。自分で理想の求人を見つける!
ほぼ上記で私の経験で書きましたが、紹介求人はエージェントが推薦するものです。エージェントの方もノルマを抱えているため、企業に内定して欲しいのです。
ですから、通りやすい人しか書類審査を通過させません。
企業にとって、良い人材を紹介すればエージェントのイメージも上がります。これは批判ではなく、win-winという意味では成立するという意味です。
ただ、そこで自分の行きたい方向を押しつぶしてはいけないというところが本記事でお伝えしたいことです。
ココがポイント
難しい転職でも企業に直接アプローチすれば報われる可能性がある
まずはご自身でリクナビなどの求人を探してみて下さい。
それでも見つからない場合やエージェントが使えない場合は建築専門の転職エージェントを使うこともおすすめです。