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【2026年最新版】二級建築士の製図試験完全ガイド!合格率50%を突破する5つの対策と独学合格のコツ

 

こんな方におすすめ

  • 二級建築士の製図試験って、学科試験より難しいの?
  • 独学でも合格できる?
  • 5時間で図面を描き切れる気がしない...

製図試験を控えた多くの方が、こうした不安を抱いているのではないでしょうか。

結論から言います。二級建築士の製図試験は、合格率約50%と数字上は難しくないように見えますが、時間的・体力的に非常にハードな試験です。

 

学科試験終了から2~3ヶ月で製図をマスターしなければならず、仕事と両立しながら合格を目指すのは簡単ではありません。

 

この記事では、二級建築士試験に合格した筆者が、2026年最新の製図試験情報をもとに、合格に必要な5つの対策と独学合格のコツを完全解説します。試験概要、木造とRC造の違い、エスキスの時短テクニック、練習枚数の目安まで、すべてカバーしています。

 

この記事を読めば、製図試験の全体像が理解でき、最短距離で合格を目指せます。

 

二級建築士「製図試験」の概要【2026年度】

まずは、2026年度の製図試験の基本情報を確認しましょう。

 

試験概要

2026年度 二級建築士製図試験

項目 内容
試験日 2026年9月13日(日)予定
試験時間 10:45~11:00(注意事項説明)<br>11:00~16:00(設計製図:5時間)
合格発表 2026年12月初旬予定
受験資格 2026年度学科試験合格者<br>または2025年度・2024年度学科試験合格者

製図試験で出題される設計課題は、試験日の約3ヶ月前(6月上旬)に事前公表されます。

つまり、何を設計するかは事前にわかるので、その課題に特化した練習ができます。

 

過去5年間の出題課題

過去の設計課題一覧

年度 設計課題 構造
令和5年度 専用住宅 木造
令和4年度 保育所 木造
令和3年度 歯科診療所併用住宅 RC造
令和2年度 シェアハウス併設高齢者夫婦住宅 木造
令和元年度 建築設計事務所併設住宅 木造

過去の傾向を見ると、木造2年→RC造1年のサイクルで出題されています。

つまり、木造が出題される確率は約67%、RC造は約33%です。この傾向を把握しておくと、対策の優先順位が明確になります。

 

二級建築士の製図試験は思ったより難しい?

合格率約50%と聞くと、「2人に1人は合格するなら簡単じゃないか」と思うかもしれません。しかし、統計では表せない難しさがあります。

 

過去5年間の合格率推移

製図試験の合格率

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 9,988人 4,985人 49.9%
令和4年度 10,797人 5,670人 52.5%
令和3年度 11,450人 5,559人 48.6%
令和2年度 11,253人 5,979人 53.1%
令和元年度 10,884人 5,037人 46.3%

確かに合格率は約50%ですが、これは「学科試験に合格した人」の中での数字です。

つまり、ある程度のレベルに達している受験者の半分が不合格になるということです。

 

製図試験が難しい5つの理由

理由1:時間がない

学科試験(7月)から製図試験(9月)まで、わずか2~3ヶ月しかありません。この短期間で製図をマスターするのは非常にハードです。

理由2:仕事との両立がキツイ

社会人の場合、仕事をしながら製図の練習をする必要があります。平日の夜や週末を犠牲にして練習しなければなりません。

理由3:普段の設計業務と違う

実務での設計と試験での設計は全く別物です。試験では「無難で減点されない計画」が求められますが、実務では「クライアントの要望を満たすデザイン」が求められます。

理由4:専門用語が難しい

試験問題には、普段使わない専門用語や要求事項が多く、それを正確に読み取る必要があります。

理由5:5時間で描き切る必要がある

エスキス(計画)に1時間、製図に4時間――この時間配分で全ての図面を完成させる必要があります。

 

私が製図試験を受けたとき、最も苦労したのは時間配分でした。エスキスに時間をかけすぎると製図が間に合わず、逆にエスキスを急ぐと計画に矛盾が生じます。

このバランスを取るのが非常に難しいのです。

 

採点基準とランク分け

製図試験の採点は、以下の4つのランクに分けられます。

採点基準

ランク 内容 結果
ランクⅠ 知識及び技能を有する 合格
ランクⅡ 知識及び技能が不足している 不合格
ランクⅢ 知識及び技能が著しく不足している 不合格
ランクⅣ 設計条件・要求図書に対する重要な不適合 不合格

ランクⅠに該当する受験者のみが合格です。つまり、大きなミスがなく、要求図書を満たした図面を完成させることが合格の条件です。

 

【対策①】設計課題を理解すること

製図試験で最も重要なのは、設計課題を正確に理解することです。6月に公表される設計課題は、資格学校でも詳しく解説されますが、自分でもよく読み込むことが大切です。

 

木造とRC造の違い

木造の場合

木造建築の場合、平面図、立面図、断面図または矩計図、屋根伏せ図を描く必要があります。

木造の特徴

  • 描く量が非常に多い
  • 5時間で描き切れる人が少ない
  • 描き切れば合格できる可能性が高い

RC造の場合

RC造の場合、図面の要求は木造とほぼ同じですが、屋根伏せ図がない分、描く量は少なくなります。

RC造の特徴

  • 木造より描く量が少ない
  • 描き切れる人が多い
  • より図面の正確性が求められる
  • 減点されない図面を完成させることが重要

私が合格した年はRC造でした。描く量が少ない分、細部のミスをなくすことに集中しました。壁の厚さ、開口部の位置、寸法の整合性――こうした細かいチェックが合否を分けます。

 

【対策②】無難な計画で設計すること

建築を学んでいると、素敵な間取りやデザインを思い浮かべがちです。しかし、建築士試験においてはそれが不要です。

試験で求められるのは「減点されない図面」

求められるのは以下の3点です

  1. 法を犯していない
  2. 要求条件を全て満たしている
  3. ツッコミどころがない無難な計画

デザインやセンスは一切不要です。つまらない四角の中のありきたりな間取りでも構いません。ツッコミどころがなく、無難な計画が求められるクオリティなのです。

合格する計画の特徴

  • シンプルな配置
  • 動線が明確
  • 採光・通風が確保されている
  • 構造的に無理がない

不合格になりやすい計画の特徴

  • 複雑すぎる配置
  • 動線が交錯している
  • 暗い部屋がある
  • 構造的に不安定

 

【対策③】勉強と製図を両立したスケジュール管理

製図試験は学科試験に合格した人のみが受験できます。学科試験が終わったと同時に製図対策を始めなければなりません。

 

学科試験後のスケジュール

7月:学科試験

  • 試験終了後すぐに自己採点
  • 合格ラインに達していれば製図対策開始

8月~9月:製図対策

  • 資格学校に通学または独学で練習
  • 目安は30枚の図面を描く

9月:製図試験本番

練習枚数の目安

目安:30枚

この30枚はあくまで目安ですが、一見少ないようでも結構大変です。実際、私が合格したときは25枚でした(RC造だったこともあるかもしれません)。

練習枚数の内訳

  • エスキス練習:10回
  • 通し練習(5時間フル):15~20回
  • 弱点補強:5回

二級建築士の勉強時間やスケジュールについては下記の記事で解説しております。

【2026年最新版】二級建築士の勉強方法完全ガイド!いつから始める?700時間で合格する学習スケジュールと難易度を徹底解説

  こんな方におすすめ 二級建築士試験って、いつから勉強を始めればいいの? 独学でも合格できる? 勉強時間はどれくらい必要? 二級建築士試験を目指す多くの方が、こうした疑問を抱いているのでは ...

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【対策④】繰り返し描く

製図試験では、課題条件・設計要求をおさえつつ、要求図書に応じた製図を行わなければなりません。

 

要求図書の例

令和3年度の要求図書

  1. 1階平面図兼配置図(1/100)
  2. 各階平面図(1/100)
  3. 立面図(1/100)
  4. 断面図(1/100)
  5. 面積表・仕上表・主要構造部材表

5時間という試験時間でこれだけの図を設計しなければなりません。制限時間内に製図をスムーズに行うには、繰り返し設計を行って描くスピードを上げていく必要があります。

製図スピードを上げるコツ

  • 最初は不完全でもいいので描き切る
  • 同じ課題を3回以上繰り返す
  • タイムを測って練習する
  • 弱点を把握して重点的に練習

 

【対策⑤】エスキスを身につける

「製図の勉強しているけど時間がいっぱいいっぱいだし、エスキスもまとまらない...」――何度も描いているのになかなかしっくりこないことがあるでしょう。

 

エスキスの時短テクニック

製図自体のスピードを上げたとしても、エスキスがまとまっていなければ試験に準じた製図を行うことが難しくなります。

エスキスを身につける方法

  • 過去問題を使って自分なりにまとめ上げる練習
  • 理想は1時間以内にエスキスをまとめる
  • 残り4時間を製図に費やす

最初は時間がかかって繰り返し過去問題を解くことが辛いと感じるかもしれませんが、慣れていけば早くて30分程度でまとめることも可能です。

 

まとめ

この記事の重要ポイント

  1. 製図試験は合格率50%だが、時間的・体力的にハード
  2. 木造2年→RC造1年のサイクルで出題
  3. 木造は描き切る、RC造は減点されない図面が重要
  4. 無難な計画が合格の鍵
  5. 練習枚数の目安は30枚、エスキスは1時間以内

二級建築士の製図試験は、コツを掴めば必ず合格できます。2026年9月13日の試験での合格を目指しましょう!

製図は独学では非常に厳しいため、通信講座でも受講することを強くお勧めします。

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