結論から言います。1級建築施工管理技士は、建設業界で最も市場価値の高い資格の一つです。年収は平均で100万円以上アップし、転職市場では引く手あまた。企業からの需要は年々高まっています。
この記事では、1級建築施工管理技士に一発合格し、実際に年収アップと転職成功を実現した筆者が、この資格の「すごさ」を完全解説します。年収データ、求人状況、転職市場価値、そして取得後のキャリアまで、すべてお伝えします。
この記事を読めば、1級建築施工管理技士の真の価値がわかり、資格取得へのモチベーションが高まります。
こんな方におすすめ
- 1級建築施工管理技士って、実際どれくらいすごいの?
- 資格を取ると年収はどれくらい上がる?
- 転職市場での価値は本当に高いの?
1級建築施工管理技士が「すごい」と言われる5つの理由
1級建築施工管理技士は、大規模な公共事業を含め、あらゆる建設現場の監督を担うために必要な国家資格です。一級建築士が設計の最高資格者であるのに対し、1級建築施工管理技士は施工管理の最高資格者です。
では、具体的に1級建築施工管理技士が「すごい」と言われる理由を解説していきます。
理由1:大規模な工事の現場監督を担える
1級建築施工管理技士を取得していると、外注総額4,500万円以上(建築一式工事の場合は7,000万円以上)の現場に必要な**「監理技術者」**になれます。
監理技術者とは、現場の施工計画をはじめ、安全管理、品質管理といった責任を担う仕事です。つまり、大規模な工事の責任者として活躍できるのです。
監理技術者と主任技術者の違い
| 項目 | 監理技術者 | 主任技術者 |
|---|---|---|
| 必要資格 | 1級建築施工管理技士 | 2級建築施工管理技士でも可 |
| 工事規模 | 4,500万円以上(建築一式7,000万円以上) | すべての工事 |
| 配置義務 | 大規模工事で必須 | すべての工事で必須 |
私が資格を取得して最も実感したのは、任される現場の規模が大きく変わったことです。
資格がないと、どれだけ経験を積んでも正式な監理技術者にはなれません。まさに「地図に残る仕事」に携われるわけです。
理由2:資格試験の難易度が高い
1級建築施工管理技士試験は、第一次検定と第二次検定の2段階構成です。両方に合格しないと資格を取得できません。
令和5年度の合格率
| 試験 | 合格率 |
|---|---|
| 第一次検定 | 41.6% |
| 第二次検定 | 45.5% |
| 最終合格率 | 約19% |
一見すると合格率が高そうに見えますが、最終的に合格できるのは約5人に1人です。特に第二次検定の経験記述は、独学では非常に難しい内容です。
ただし、2021年度の制度改正で、満19歳以上であれば第一次検定を受験できるようになりました。第二次検定も、第一次検定合格後の実務経験で受験できるため、以前より早く資格取得を目指せます。
理由3:建設会社からの需要が圧倒的に高い
建設会社が公共工事の入札に参加するためには、1級建築施工管理技士が在籍している必要があります。
公共工事の入札には「経営事項審査」があり、建設会社の経営規模や状況、社員の技術力といった「この会社に請け負っても問題ないか」を判断します。加点対象が多いほど公共事業を請け負えるチャンスが増えるため、企業は少しでも加点できるよう努めています。
経営事項審査での加点
| 資格 | 加点 |
|---|---|
| 2級建築施工管理技士 | +2点 |
| 1級建築施工管理技士 | +6点 |
なんと、1級と2級で4点もの差があります。公共事業を積極的に請け負いたい企業は、1級建築施工管理技士の資格を持つ人材を喉から手が出るほど欲しいのです。
理由4:年収が大幅にアップする
1級建築施工管理技士は企業側の需要が高く、また国家資格であるため資格手当をつけている企業も多いことから、無資格の現場作業員に比べて年収が高いです。
年収比較(2026年最新データ)
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 建設職(無資格) | 350万円 |
| 1級建築施工管理技士 | 550~800万円 |
| 監理技術者(大手ゼネコン) | 800~1,200万円 |
| 役職者(スーパーゼネコン) | 1,000万円超 |
**1級建築施工管理技士として監理技術者になると、施工規模や企業によって異なりますが、200~450万円の年収アップが見込めます。**さらに、役職に就いたり、スーパーゼネコンであったりすると、約1,000万円近い年収も夢ではありません。
理由5:転職市場での価値が非常に高い
無資格で転職するよりも、1級建築施工管理技士として転職活動をした方が圧倒的に有利です。より多くの実務経験を積める大規模な現場にも配属されやすくなります。
私自身、資格取得後に転職活動をした際、**面接で「1級建築施工管理技士をお持ちなんですね。素晴らしいです」と何度も言われました。**資格があるだけで、採用担当者の見る目が明らかに変わります。
1級建築施工管理技士の幅広い仕事内容
建築の現場はさまざまな工事の種類がありますが、それを統括して指揮するのが1級建築施工管理技士の役目です。単に木工事や鉄骨工事だけでなく、左官工事や鳶工事など多岐に渡ります。
基本的に現場を統括する立場のため、発注者との打ち合わせや設計者との調整を行いながら、現場で働く作業員や工事別の調整も行います。施工管理には、4大管理と呼ばれる重要な管理があります。
4大管理とは
1. 施工計画
工事を最も効率よく、安全に行うために計画を立てます。例えば、仮設計画で使い回せる仮設物を段階的に流用したり、工種別の出入りを調整したりします。
2. 安全管理
工事物の落下やヒューマンエラーによる負傷など、避けられるものは極力なくす工事計画を立てます。テレビのニュースでも、足場の倒壊やクレーンの部材落下で負傷者やインフラへのダメージが報じられることがあります。こうしたことにならないよう、安全への配慮は不可欠です。
3. 工程管理
工事が順調に進めば問題ありませんが、工事は必ずと言っていいほど、何かしら起こります。例えば、埋設物による工事の増加や悪天候による作業延期などです。これらはやむを得ませんが、早めに工事を終わらせることが大切です。
4. 品質管理
作業員はプロですが、ミスもあります。それらを見逃さずに確認することで施工不良につながることを防ぎます。そして、その品質が建物を利用する方々への安心にもつながります。
**この4大管理を統括するのが1級建築施工管理技士の役目です。**とてもやりがいが大きいと思いませんか。いくら良い設計ができても、施工が不良だったら実現しません。
1級建築施工管理技士は求人が圧倒的に多い
高度経済成長期に爆発的に建てられた建築物も老朽化が進み、建て替え工事を余儀なくされるものが少なくありません。また、災害大国である日本は、より強度な建築物を建てるためにも、企業はより専門的な知識を持った技術者を求めています。
しかし、未だに建設業界=3K(きつい・汚い・危険)というイメージがあることから、なかなか若者の担い手が少なく、労働者の高齢化が年々加速しているのです。特に今は少子高齢化という社会状態が建設業界にも大打撃を与えています。
現場という仕事は常に人手不足です。そして、企業がコンプライアンスに敏感になっているため、有資格者は喉から手が出るほど欲しい人材なのです。
求人市場の実態
実際にリクナビNEXTなどの転職サイトで「1級建築施工管理技士」と検索すると、数千件の求人がヒットします。
大手ゼネコン、中堅ゼネコン、地域密着型の建設会社まで、あらゆる企業が1級建築施工管理技士を求めています。
1級建築施工管理技士の転職市場価値
1級建築施工管理技士の受験資格の緩和や3Kイメージの払拭など、建設業界は近年大きな改革が行われています。そのため、企業はこれらの大改革に立ち向かうためにも、また建設事業の増加と人材確保のギャップを少しでも埋めるべく、1級建築施工管理技士の資格を取得している技術者を確保したいと考えています。
1級建築施工管理技士の転職市場価値は非常に高いです。多少の差はあると思いますが、1級建築施工管理技士の資格を取得しているかは重要な条件であると言えます。
まとめ
この記事の重要ポイント
- 大規模工事の監理技術者になれる
- 年収は200~450万円アップ(平均550~800万円)
- 公共工事入札で+6点の加点(2級は+2点)
- 転職市場で圧倒的に有利
- 求人は常に豊富(数千件レベル)
1級建築施工管理技士は、建設業界で最も価値の高い資格の一つです。年収アップ、キャリアアップ、転職成功――すべてが現実になります。2026年度試験での合格を目指しましょう!