この記事でわかること
一級建築士試験の合格を目指すあなたにとって、過去問をどう活用するかは合格を左右する最重要ポイントです。筆者自身も一級建築士試験に挑戦した際、過去問の活用方法を徹底的に研究し、その結果として一発合格を果たすことができました。
過去問学習は単に「問題を解いて答え合わせをする」だけではありません。出題傾向の分析、弱点の洗い出し、時間配分の訓練、そして試験本番での得点力向上など、多面的な効果をもたらします。しかし、多くの受験生が「ただ解くだけ」「何周すればいいのかわからない」「解説を読んでも理解できない」といった壁にぶつかっています。
この記事では、一級建築士試験に一発合格した筆者の実体験をもとに、過去問だけで合格できるのか、効果的な過去問の使い方、おすすめの教材・サイト、独学 vs 資格学校の比較、そして実際に830時間で合格した勉強法を完全解説します。
筆者の実績
- 一級建築士試験に一発合格
- 過去問10年分を3周以上
- 独学と資格学校の両方を経験
- 一級建築士・宅建士・1級施工管理技士保有
一級建築士試験の基本情報【2026年最新】
まず、一級建築士試験の基本情報を押さえましょう。過去問を効果的に活用するためには、試験の全体像を理解しておくことが不可欠です。一級建築士試験は学科試験と設計製図試験の二段階で構成されており、両方に合格して初めて一級建築士の資格を取得できます。
学科試験は5科目125問から成り、試験時間は合計6時間15分という長丁場です。集中力を維持しながら正確に解答する力が求められます。また、各科目には足切り制度があるため、得意科目だけで点数を稼ぐことはできません。すべての科目でバランスよく得点する必要があるのです。
試験概要
2026年(令和8年)試験日程
| 試験 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 学科試験 | 2026年7月26日(日)予定 | 2026年9月上旬予定 |
| 設計製図試験 | 2026年10月11日(日)予定 | 2026年12月下旬予定 |
学科試験の科目構成
| 科目 | 問題数 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 学科I(計画) | 20問 | 9:30~11:00(1.5時間) | 20点 |
| 学科II(環境・設備) | 20問 | 9:30~11:00(1.5時間) | 20点 |
| 学科III(法規) | 30問 | 12:45~15:45(3時間) | 30点 |
| 学科IV(構造) | 30問 | 16:45~19:30(2時間45分) | 30点 |
| 学科V(施工) | 25問 | 16:45~19:30(2時間45分) | 25点 |
| 合計 | 125問 | 6時間15分 | 125点 |
合格基準と合格率
一級建築士試験の合格基準を理解することは、過去問学習の戦略を立てる上で極めて重要です。単に総得点が高ければ良いわけではなく、足切り制度という厳しいルールが存在します。これは、ある科目で極端に低い点数を取ってしまうと、他の科目でいくら高得点を取っても不合格になってしまうという制度です。
例えば、法規で満点を取り、構造で高得点を取っても、計画で足切り点を下回れば不合格です。この制度により、「苦手科目を捨てて得意科目で稼ぐ」という戦略は通用しません。過去問学習においても、すべての科目を満遍なく学習する必要があるのです。
学科試験の合格基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 総得点 | 90点前後(年度により変動) |
| 足切り制度 | 各科目で一定点数以下は不合格 |
| 令和5年度基準 | 総得点91点、各科目の足切り点あり |
過去5年の合格率推移
| 年度 | 学科合格率 | 製図合格率 | 総合合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年(2023) | 15.0% | 34.4% | 9.9% |
| 令和4年(2022) | 21.0% | 35.4% | 9.9% |
| 令和3年(2021) | 15.2% | 35.9% | 9.9% |
| 令和2年(2020) | 20.7% | 35.2% | 10.6% |
| 令和元年(2019) | 22.8% | 35.2% | 12.0% |
ポイント
- 学科試験の合格率は15~23%
- 製図試験の合格率は34~36%
- **総合合格率は約10%**という難関試験
過去問だけで合格できるのか?
最も気になる疑問:「過去問だけで一級建築士試験に合格できるのか?」
この問いに対する答えは、多くの受験生が最も知りたいことでしょう。結論から言えば、過去問だけでも合格は可能ですが、いくつかの重要な条件があります。筆者自身も過去問を中心とした学習で合格しましたが、単に過去問を解くだけでなく、解説の熟読や基礎知識の補強も並行して行いました。
一級建築士試験の特徴として、過去問からの出題が非常に多いという点が挙げられます。しかし、これは「全く同じ問題が出る」という意味ではありません。同じ論点や知識を問う問題が、言い回しを変えて、選択肢の順番を変えて、時には複数の論点を組み合わせて出題されるのです。
結論:過去問だけで合格は可能
理由
- 過去問からの出題が6~7割
- 一級建築士試験では、年度によっては70%以上が過去問を参考にした問題
- 同じ論点が形を変えて繰り返し出題される
- 合格点は90点前後(約72%)
- 過去問マスターで70点確保
- 残り20~30点を新出問題・応用問題で稼げば合格
- 実際に過去問中心で合格している人が多数
- 筆者も過去問10年分を3周以上で合格
- 独学合格者の多くが過去問重視の学習法
ただし、過去問「だけ」は推奨しない
過去問だけでは不十分な理由
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 理解が浅くなる | 丸暗記になりがちで、言い回しが変わると対応できない |
| 新出問題に弱い | 基礎知識がないと応用が利かない |
| 法改正に対応できない | 最新の法規改正情報が反映されない |
| 体系的な理解が不足 | 点の知識だけで、線・面の理解に至らない |
推奨される学習スタイル
過去問(問題演習)+ 解説テキスト(理論理解)の両輪学習
効果的な過去問の活用方法【7ステップ】
筆者が実践し、合格に導いた過去問活用法を7ステップで解説します。これらのステップは、数多くの試行錯誤の末に辿り着いた最も効率的な学習法です。
過去問学習において最も重要なのは、「ただ解くだけ」「答えを覚えるだけ」という表面的な学習から脱却することです。一級建築士試験は、丸暗記だけでは太刀打ちできない試験です。なぜその答えになるのか、他の選択肢はなぜ間違いなのか、この問題の背景にはどんな法規や基準があるのか、といった深い理解が求められます。
以下の7ステップは、この「深い理解」を実現するための具体的な方法論です。各ステップには明確な目的と目標があり、それを達成することで確実に実力が向上していきます。
ステップ1:過去問を入手する(10年分)
過去問学習の第一歩は、当然ながら過去問を入手することから始まります。しかし、「何年分の過去問を用意すればいいのか」という問いには、明確な答えがあります。
過去問の年数は、学習の質と量に直結します。5年分だけでは出題傾向の把握には役立ちますが、演習量としては不十分です。一方、15年分、20年分となると、古すぎる問題が含まれ、法改正前の情報で学習してしまうリスクがあります。筆者の経験と多くの合格者の意見を総合すると、7~10年分が最適なバランスと言えます。
必要な過去問の年数
| 目的 | 必要年数 | 理由 |
|---|---|---|
| 最低限 | 5年分 | 出題傾向の把握 |
| 標準 | 7年分 | 十分な演習量 |
| 推奨 | 10年分 | 完璧なマスター |
過去問の入手方法
- 無料で入手
- 建築技術教育普及センター公式サイト(最新5年分)
- 過去問ドットコム(令和6年~平成27年)
- 市販の過去問集を購入
- 『1級建築士 学科試験 過去問題集』(井上書院)
- 『一級建築士試験 学科 厳選問題集500+』(学芸出版社)
- 『TAC 一級建築士 学科問題集』
- 資格学校の教材
- 日建学院・総合資格学院の過去問集(通学生・通信生)
- フリマアプリで中古を購入(メルカリ・ラクマ)
ステップ2:まず1周目を全科目解いてみる
過去問を入手したら、いきなり解説を読むのではなく、まず自分の実力で解いてみることが重要です。このステップの目的は、正解することではなく「自分が何を知らないか」を明確にすることにあります。
多くの受験生が、1周目で分からない問題が多すぎて挫折しそうになります。しかし、それは極めて正常な反応です。一級建築士試験の範囲は膨大で、初見で7割以上正解できる人はほとんどいません。重要なのは、「分からないことを分かる」ということです。自分の弱点が明確になれば、その後の学習計画を立てることができます。
1周目を解く際は、本番を想定して時間を測りながら解くことをお勧めします。これにより、時間配分の感覚もつかめます。
1周目の3つの目的
- 試験問題の感覚をつかむ
- 時間配分を把握する
- 自分の弱点を見つける
1周目の進め方
| 科目 | 制限時間 | 目標正答率 |
|---|---|---|
| 計画 | 45分 | 50%以上 |
| 環境・設備 | 45分 | 40%以上 |
| 法規 | 90分 | 50%以上 |
| 構造 | 80分 | 40%以上 |
| 施工 | 60分 | 50%以上 |
重要なポイント
- できなくても気にしない
- 全体像を把握することが目的
- 「わからない」を明確にする
ステップ3:解説を熟読する
過去問学習で最も重要なステップが、この「解説の熟読」です。多くの受験生が、答え合わせをして正解・不正解を確認するだけで終わってしまいますが、それでは過去問の価値を半分も引き出せていません。
解説を読む際に意識すべきは、「なぜ」を3回繰り返すことです。「なぜこれが正解なのか」「なぜ他の選択肢は不正解なのか」「なぜこの問題が出題されたのか」。この3つの「なぜ」に答えられるようになれば、その問題は完全に理解したと言えます。
特に一級建築士試験では、4択すべての選択肢に意味があります。正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢も重要な知識の宝庫です。「どこが違うのか」を明確に理解することで、類似問題が出たときにも対応できる応用力が身につきます。
解説を読む際の3つのポイント
- なぜその選択肢が正解なのか
- 正解の根拠を理解する
- 単に覚えるだけではNG
- なぜ他の選択肢が不正解なのか
- 4択すべての選択肢を理解
- 「どこが違うのか」を明確に
- 出題の意図・背景を理解する
- この問題で何を問われているのか
- 関連する法規・基準を確認
解説の読み方(具体例)
悪い例: 「答えは3番か。覚えた。」 良い例: 「耐火建築物の定義は建築基準法第2条第九号の二。主要構造部が耐火構造または不燃材料で、延焼のおそれのある部分の外壁の開口部が防火設備になっているもの。1番は不燃材料だけでNG、2番は準耐火構造、4番は防火設備が抜けている。」
ステップ4:2周目で理解度を確認
1周目で全体像を把握し、解説を熟読して理解を深めたら、次は2周目に進みます。2周目の目的は、1周目の学習が本当に定着しているかを確認することです。
2周目では、1周目で正解した問題も改めて解き直します。「1回正解したから大丈夫」と思っていても、実は曖昧な理解のまま偶然正解していた、ということはよくあります。2周目で再度正解し、かつその理由を説明できて初めて「理解した」と言えるのです。
また、2周目では弱点分野が明確になります。2回解いても間違える問題、解説を読んでも理解できない問題は、あなたの重点学習対象です。これらの問題をノートにまとめ、別途時間を取って集中的に学習することをお勧めします。
2周目の進め方
| 項目 | 方法 |
|---|---|
| 正解した問題 | 解説を読んで理由を再確認 |
| 不正解だった問題 | 解説を熟読し、ノートにまとめる |
| 目標正答率 | 70%以上 |
ステップ5:3周目で完全マスター
3周目は、過去問学習の仕上げのステップです。ここでの目標は、95%以上の正答率を達成し、すべての問題を完全に理解することです。
3周目に入る頃には、多くの問題が「見覚えのある問題」になっているはずです。しかし、ここで気をつけなければならないのが「問題文を覚えてしまっている」という状態です。「この問題の答えは3番」と丸暗記していても、本番で言い回しが変わると解けなくなってしまいます。
3周目で目指すべきは、「なぜ3番が正解なのか」を即座に説明できるレベルです。問題文を読んだ瞬間に、関連する法規や基準、計算方法が頭に浮かび、各選択肢のどこが正しくてどこが間違っているかを明確に判断できる状態を目指しましょう。
3周目の重点ポイント
- 全ての枝を完全理解
- 4択すべての選択肢を説明できるレベル
- 「なぜこれが正解で、これが不正解か」を即答
- 時間短縮
- 1問30秒~1分で解けるように
- 本番での時間配分を意識
- 弱点の徹底克服
- 3周目でも間違える問題は要注意
- 別ノートにまとめて重点学習
ステップ6:科目別の戦略を立てる
科目別の過去問活用戦略
学科I(計画)
| 項目 | 戦略 |
|---|---|
| 出題傾向 | 建築史、建築計画、都市計画 |
| 過去問活用 | 建築家・作品名を暗記、計画手法をパターン化 |
| 重点分野 | 建築史(古代~現代)、事務所・学校の計画 |
学科II(環境・設備)
| 項目 | 戦略 |
|---|---|
| 出題傾向 | 音・光・熱環境、空調・給排水設備 |
| 過去問活用 | 計算問題のパターンを覚える、設備の仕組み理解 |
| 重点分野 | 換気計算、照度計算、熱負荷計算 |
学科III(法規)
| 項目 | 戦略 |
|---|---|
| 出題傾向 | 建築基準法、都市計画法、建築士法 |
| 過去問活用 | 法令集の引き方を訓練、頻出条文を暗記 |
| 重点分野 | 建築基準法第2章(用語の定義)、第3章(一般構造)、第6章(都市計画区域等) |
学科IV(構造)
| 項目 | 戦略 |
|---|---|
| 出題傾向 | 構造力学、構造計画、構造設計 |
| 過去問活用 | 計算問題の解法パターンを覚える、応力図を描く練習 |
| 重点分野 | 断面の性質、トラス、ラーメン、地震力 |
学科V(施工)
| 項目 | 戦略 |
|---|---|
| 出題傾向 | 施工計画、各種工事、積算 |
| 過去問活用 | 施工手順を暗記、数値問題をパターン化 |
| 重点分野 | 鉄筋コンクリート工事、鉄骨工事、仕上げ工事 |
ステップ7:模試で実力を確認
模試の活用方法
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 本番の1~2ヶ月前 |
| 回数 | 3回以上推奨 |
| 目的 | 時間配分の確認、弱点の洗い出し |
| おすすめ | 日建学院・総合資格学院の全国模試 |
おすすめの過去問集・教材【2026年最新】
市販されている過去問集と教材を、筆者の使用経験をもとに評価します。過去問集選びは、学習効率に大きく影響する重要な選択です。
過去問集を選ぶ際の重要なポイントは、解説の質と量です。問題と正答だけが載っている過去問集では、自己学習が困難です。特に独学で挑戦する場合は、詳細な解説がついている過去問集を選ぶことが成功の鍵となります。
また、最新の法改正に対応しているかも確認すべき点です。建築基準法や関連法規は頻繁に改正されるため、古い過去問集を使うと、現在は正解でない選択肢を正解として覚えてしまうリスクがあります。2024年以降に出版された過去問集を選ぶことをお勧めします。
過去問集
1. 『1級建築士 学科試験 過去問題集500+125』(学芸出版社)
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 収録年数 | 4年分+最新年度 |
| 解説の質 | ★★★★★ |
| 価格 | 約3,500円 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
特徴
- 分野別に整理されており、弱点対策に最適
- 解説が詳しく、初学者にもわかりやすい
- 最新の法改正に対応
2. 『一級建築士試験 学科 厳選問題集500+125』(井上書院)
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 収録年数 | 過去7年分 |
| 解説の質 | ★★★★☆ |
| 価格 | 約4,200円 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
特徴
- 7年分すべての問題を収録
- 出題頻度が一目でわかる
- 試験直前の総仕上げに最適
3. 『TAC一級建築士 学科過去問題集』
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 収録年数 | 最新7年分 |
| 解説の質 | ★★★★★ |
| 価格 | 約4,800円 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
特徴
- TAC講師陣による詳細な解説
- 解法のポイントが明確
- 最新の出題傾向分析付き
基礎テキスト
過去問と併用すべき基礎テキスト
1. 『1級建築士 スーパー記憶術』(エクスナレッジ)
- 暗記すべき事項を効率的に整理
- 赤シートで重要用語を隠せる
- 図解が豊富でわかりやすい
2. 『一級建築士 法規のウラ指導』(学芸出版社)
- 法規の過去問500問を1問1答形式で解説
- 計算問題を図解で説明
- 条文解説も充実
3. 『構造力学の解法パターン』(井上書院)
- 構造計算問題を機械的に解く方法を解説
- 計算問題が苦手な人に最適
- 全問正解を目指せる
無料で使える過去問サイト・アプリ【2026年最新】
無料で過去問を学習できるサイト・アプリを紹介します。費用を抑えながら効率的に学習したい方には、これらの無料リソースが非常に有用です。
過去問集を購入する予算がない、まずは無料で試してから有料教材を検討したい、通勤時間などの隙間時間を有効活用したい、といったニーズに応える選択肢として、無料の過去問サイトやアプリは大きな価値があります。
ただし、無料サイトにも注意点があります。解説の詳しさは有料教材に劣る場合が多く、最新の法改正に即座に対応していないこともあります。無料サイトをメインに使う場合は、複数のサイトを併用し、疑問点は別途調べるという姿勢が必要です。
過去問サイト
1. 建築技術教育普及センター(公式)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| URL | https://www.jaeic.or.jp/ |
| 収録年数 | 最新5年分 |
| 解説 | なし(問題と正答のみ) |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
特徴
- 公式サイトなので信頼性抜群
- 最新問題をいち早く入手可能
- ただし解説がないため、別途解説書が必要
2. 過去問ドットコム
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| URL | https://kakomonn.com/1kenchikushi |
| 収録年数 | 令和6年~平成27年(10年分) |
| 解説 | あり(詳細) |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
特徴
- 完全無料で10年分の過去問が解ける
- 詳細な解説付き
- スマホ対応で隙間時間に学習可能
- 「全問正解するまで繰り返す」機能が便利
3. 建築士過去問題・参考資料集
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| URL | https://kenchiku-shiken.com/ |
| 収録年数 | 複数年分 |
| 解説 | あり |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
特徴
- WEB上での公開認定取得済
- 過去問の詳細な解説
- 参考資料も充実
アプリ
スマホアプリの注意点
アプリは隙間時間の復習用として活用し、メイン学習にはしないことを推奨します。
理由
- 問題文の丸暗記になりがち
- 言い回しが変わると対応できない
- 法令集を引く練習ができない(法規科目)
おすすめアプリ
- 過去問ドットコム(スマホ版)
- Studyplus(学習記録アプリ)
-
-
【2026年最新】一級建築士試験の合格に役立つアプリ7選|現役建築士が徹底レビュー
「通勤時間を使って一級建築士の勉強をしたいんだけど、良いアプリはないかな?」 仕事をしながら一級建築士を目指している方なら、一度は考えたことがあるはずです。私自身、働きながら一級建築士を ...
独学 vs 資格学校:どちらを選ぶべきか
一級建築士試験の合格を目指す上で、独学か資格学校かは大きな選択です。この選択は、費用、時間、学習スタイル、そして合格率に大きく影響します。
筆者自身は二級建築士を独学で取得した後、一級建築士では資格学校の通信講座を利用しました。両方を経験したからこそ分かる、それぞれのメリット・デメリットを正直にお伝えします。
結論から言えば、「絶対にこちらが良い」という答えはありません。あなたの状況、予算、性格、学習スタイルによって最適な選択は変わります。重要なのは、それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った方法を選ぶことです。
独学のメリット・デメリット
メリット
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 費用が安い | 市販教材のみなら3~5万円程度 |
| 自分のペースで学習 | 時間の制約がない |
| 通学不要 | 移動時間ゼロ |
デメリット
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 情報量が少ない | 市販教材は資格学校教材より薄い |
| モチベーション維持が難しい | 孤独な戦い |
| 質問できない | わからない箇所で詰まる |
| 合格率が低い傾向 | データは非公開だが、資格学校生より低いと推測 |
資格学校のメリット・デメリット
メリット
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 情報量が圧倒的 | 膨大な教材・問題集 |
| 講師に質問できる | わからない箇所を即解決 |
| モチベーション維持 | 仲間と切磋琢磨 |
| 合格率が高い | 総合資格学院:ストレート合格者の60%が同校生(令和3年度) |
デメリット
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 費用が高い | 通学:70~100万円、通信:40~70万円 |
| 時間の制約 | 通学の場合、決まった時間に通う必要 |
| 通学の負担 | 移動時間・交通費 |
主要資格学校の比較
資格学校を選ぶ際に、多くの受験生が比較検討するのが日建学院と総合資格学院です。この2校は一級建築士試験対策において圧倒的な実績とノウハウを持っています。
筆者は日建学院の教材を使い、総合資格学院の模試を受験するという形で両校の強みを活用しました。また、受験仲間から両校の情報を聞くことで、それぞれの特徴を詳しく知ることができました。以下、両校の比較を忖度なしで行います。
日建学院 vs 総合資格学院
| 項目 | 日建学院 | 総合資格学院 |
|---|---|---|
| 授業形式 | 映像講義 | 対面授業 |
| テキスト | ★★★★★ 非常にわかりやすい | ★★★★☆ 充実 |
| 教材量 | 標準的 | 膨大 |
| 質問対応 | スタッフが対応 | 講師が直接対応 |
| 費用 | 70~90万円 | 80~100万円 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
筆者の評価
- テキストの質:日建学院が上
- 合格率:総合資格学院が上
- 質問しやすさ:総合資格学院が上
- コスパ:どちらも高額
第3の選択肢:通信講座
通信講座のメリット
- 資格学校の教材を自宅で学習
- 通学不要で時間を有効活用
- 費用が通学より安い(40~70万円)
おすすめ通信講座
- スタディング 一級建築士講座
- 費用:約10万円
- スマホ学習に特化
- コスパ最強
- 日建学院 通信講座
- 費用:40~50万円
- 映像講義の質が高い
- 総合資格学院 通信講座
- 費用:60~70万円
- 教材が充実
一級建築士の通信講座11選と合格する勉強法については、こちらで詳しく解説しています。
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【2026年最新】一級建築士通信講座11選と合格する勉強法を解説
一級建築士の通信講座を受講するにあたって、多くの受験者が以下のような疑問を抱えています。 これらの疑問は、私自身も受験者として経験したものです。そのため、皆さんの気持ちがよく分かります。 ...
フリマアプリで教材を購入する裏技
メルカリ・ラクマで資格学校教材を入手
筆者も実践した方法です。資格学校の教材を格安で入手できるこの方法は、独学と資格学校の「いいとこ取り」と言えます。
資格学校の通学コースは70~100万円と高額ですが、実はその価値の大部分は「教材」にあります。講義も重要ですが、結局は自分で教材を使って勉強する時間が最も多いのです。であれば、教材だけを格安で入手できれば、コストパフォーマンスは飛躍的に向上します。
フリマアプリでは、試験が終わった受験生が大量に教材を出品しています。合格者も不合格者も、次年度は使わない教材を手放すため、試験直後の8月~10月には特に多くの教材が出品されます。この時期を狙って購入するのがお勧めです。
メリット
- 資格学校の教材が格安で入手可能
- 通学生と同等の教材量
- 最新年度の教材も出品されている
注意点
- 法改正に注意(2年以内の教材推奨)
- 書き込みがある場合がある
- 質問はできない
価格相場
- 日建学院教材一式:3~5万円
- 総合資格学院教材一式:5~8万円
合格者が実践した勉強法【筆者の実体験】
筆者が一級建築士試験に一発合格した勉強法を公開します。この勉強法は、フルタイムで働きながら実践したもので、同じような状況の方にとって参考になるはずです。
多くの合格体験記では「毎日8時間勉強しました」といった非現実的な内容が語られることがありますが、それは一部の恵まれた環境の人だけです。現実には、仕事をしながら、家庭を持ちながら、限られた時間で合格を目指す人がほとんどでしょう。
筆者も平日は1日3~4時間、休日は6~8時間の勉強時間しか確保できませんでした。しかし、効率的な学習法と継続力で、6ヶ月間で合格に必要な実力を身につけることができました。以下、具体的な勉強スケジュールと工夫を紹介します。
勉強スケジュール
学習期間:6ヶ月(2024年1月~7月)
| 時期 | 勉強時間 | 主な学習内容 |
|---|---|---|
| 1月 | 100時間 | 基礎テキスト1周、過去問1周目開始 |
| 2月 | 120時間 | 過去問1周目完了、苦手分野の洗い出し |
| 3月 | 150時間 | 過去問2周目、弱点補強 |
| 4月 | 150時間 | 過去問3周目、科目別対策 |
| 5月 | 130時間 | 模試受験、総復習 |
| 6月 | 100時間 | 過去問4周目、暗記の詰め |
| 7月(試験前) | 80時間 | 最終確認、体調管理 |
| 合計 | 830時間 |
一級建築士の勉強時間については、こちらで詳しく解説しています。
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一級建築士の合格に必要な勉強時間は?独学で目指す最適な学習スケジュールと勉強法
一級建築士の合格に必要な勉強時間は、一般的に学科試験で800~1000時間、製図試験でも実力に応じて十分な対策時間が必要とされています。 決して簡単な道のりではありませんが、適切な学習計 ...
科目別の勉強時間配分
| 科目 | 勉強時間 | 割合 |
|---|---|---|
| 法規 | 250時間 | 30% |
| 構造 | 200時間 | 24% |
| 施工 | 150時間 | 18% |
| 計画 | 120時間 | 15% |
| 環境・設備 | 110時間 | 13% |
法規に最も時間を割いた理由
- 配点が最も高い(30点)
- 法令集を引く練習が必要
- 確実に得点できる科目
使用した教材
基礎テキスト
- 『1級建築士 スーパー記憶術』(全科目)
- 『一級建築士 法規のウラ指導』(法規)
- 『構造力学の解法パターン』(構造)
過去問集
- 『TAC一級建築士 学科過去問題集』(過去7年分)
- 過去問ドットコム(無料サイト)
その他
- 法令集(建築法令集BASIC)
- Studyplus(学習記録アプリ)
勉強の工夫
1. 隙間時間の活用
- 通勤電車:過去問ドットコムで復習(片道30分×2)
- 昼休み:暗記カードで用語暗記(15分)
- 寝る前:その日の復習(30分)
2. 週末の集中学習
- 土曜:午前3時間+午後3時間=6時間
- 日曜:午前3時間+午後3時間=6時間
- 週末だけで12時間確保
3. モチベーション維持
- Studyplusで学習記録を可視化
- SNSで受験仲間と情報交換
- 月1回の自己模試で進捗確認
合格するための勉強時間
一級建築士試験の合格に必要な勉強時間について解説します。「何時間勉強すれば合格できるのか」は、誰もが知りたい情報でしょう。
ただし、必要な勉強時間は人によって大きく異なります。建築学科を卒業しているか、実務経験があるか、二級建築士や施工管理技士などの関連資格を持っているか、といった要素によって、必要な勉強時間は変わります。
また、「ただ時間をかければ良い」というわけでもありません。効率的な学習法を実践するかどうかで、同じ時間でも得られる成果は大きく変わります。以下、一般的な目安を示しますが、これはあくまで「効率的に学習した場合」の数字であることを念頭に置いてください。
必要な勉強時間の目安
学習レベル別の必要時間
| レベル | 必要時間 | 学習期間(1日3時間) |
|---|---|---|
| 建築学科卒・実務経験あり | 700~900時間 | 8~10ヶ月 |
| 建築学科卒・実務経験なし | 900~1,100時間 | 10~12ヶ月 |
| 非建築学科・実務経験あり | 1,000~1,200時間 | 11~13ヶ月 |
| 非建築学科・実務経験なし | 1,200~1,500時間 | 13~16ヶ月 |
筆者の場合
- 建築学科卒・実務経験3年
- 総勉強時間:830時間
- 期間:6ヶ月
1日の勉強時間の確保方法
平日の勉強時間確保
| 時間帯 | 勉強時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 朝(6:00~7:00) | 1時間 | 計算問題・暗記 |
| 通勤(往復) | 1時間 | 過去問アプリ |
| 昼休み | 30分 | 暗記カード |
| 夜(21:00~23:00) | 2時間 | 過去問演習・復習 |
| 合計 | 4.5時間 |
休日の勉強時間確保
| 時間帯 | 勉強時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 午前(9:00~12:00) | 3時間 | 過去問演習 |
| 午後(14:00~17:00) | 3時間 | 弱点補強・模試 |
| 夜(20:00~22:00) | 2時間 | 復習・暗記 |
| 合計 | 8時間 |
よくある質問(FAQ)
Q1. 過去問は何年分やれば十分ですか?
A. 最低7年分、できれば10年分を推奨します。
- 5年分:出題傾向の把握には十分だが演習量が不足
- 7年分:標準的な演習量、ほとんどの頻出問題をカバー
- 10年分:完璧なマスター、レアな問題も網羅
Q2. 過去問は何周すれば合格できますか?
A. 最低3周、できれば5周以上を推奨します。
- 1周目:全体把握、弱点発見
- 2周目:理解度確認(目標正答率70%)
- 3周目:完全マスター(目標正答率90%)
- 4周目以降:弱点の徹底克服、時間短縮
Q3. 独学で合格できますか?
A. 可能ですが、難易度は高いです。
独学合格のための条件
- 強い意志とモチベーション
- 計画的な学習スケジュール
- 適切な教材選び(過去問+基礎テキスト)
- 隙間時間の有効活用
- 最新情報の入手(法改正等)
総合資格学院のデータでは、ストレート合格者の60%が資格学校生です。逆に言えば、40%は独学または他の学習法で合格しています。
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一級建築士は独学でも合格できる!2026年最新版・効率的な勉強法と合格戦略を徹底解説
この記事でわかること 一級建築士試験に独学で挑戦したいと考えているあなたへ。「本当に独学で合格できるのか?」「どのくらいの勉強時間が必要なのか?」「効率的な学習方法は?」といった疑問にお答えします。 ...
Q4. 資格学校に通うべきですか?
A. 費用に余裕があれば通学を推奨します。
資格学校を選ぶべき人
- 1年以内の短期合格を目指す
- 費用に余裕がある(70~100万円)
- 独学では不安・モチベーション維持が難しい
- 質問できる環境が欲しい
独学を選ぶべき人
- 費用を抑えたい(5万円以内)
- 自分のペースで学習したい
- 通学時間がもったいない
- 強い意志とモチベーションがある
Q5. フリマアプリで資格学校の教材を買うのはアリですか?
A. アリです。筆者も実践しました。
注意点
- 2年以内の教材を推奨(法改正対応)
- 書き込みがある場合がある
- 質問はできない
相場
- 日建学院:3~5万円
- 総合資格学院:5~8万円
新品で購入するより90%以上安いので、コスパは抜群です。
Q6. 法令集はどれを買えばいいですか?
A. 『建築法令集BASIC』を推奨します。
理由
- 建築基準法に特化
- 見やすいレイアウト
- インデックスが充実
- 試験に持ち込み可能なサイズ
Q7. 過去問だけで合格した人はいますか?
A. います。ただし「過去問だけ」は推奨しません。
実際には「過去問+最低限の解説テキスト」で合格している人が多いです。純粋に「過去問だけ」で合格する人は稀です。
まとめ
一級建築士試験の過去問活用法について、重要なポイントをまとめます。この記事で解説した内容を実践すれば、あなたも合格に大きく近づくことができるはずです。
過去問学習は、一級建築士試験対策の中核をなす学習法です。しかし、単に「過去問を解く」だけでは十分ではありません。7ステップの戦略的な活用法、適切な教材選び、科目ごとの対策、そして何より「なぜ」を追求する姿勢が重要です。
筆者自身、最初は過去問を「ただ解くだけ」でしたが、解説の熟読と体系的な理解を重視するようになってから、正答率が飛躍的に向上しました。あなたも、この記事で紹介した方法を実践することで、同じような成果を得られることを確信しています。
この記事の重要ポイント
- 過去問の重要性
- 出題の6~7割が過去問ベース
- 過去問マスターで70点確保可能
- ただし「過去問だけ」は推奨しない
- 効果的な過去問活用法(7ステップ)
- ステップ1:10年分を入手
- ステップ2:1周目で全体把握
- ステップ3:解説を熟読
- ステップ4:2周目で理解度確認(正答率70%)
- ステップ5:3周目で完全マスター(正答率90%)
- ステップ6:科目別戦略
- ステップ7:模試で実力確認
- おすすめ教材
- 過去問集:『TAC一級建築士 学科過去問題集』
- 基礎テキスト:『1級建築士 スーパー記憶術』
- 法規:『一級建築士 法規のウラ指導』
- 無料サイト:過去問ドットコム
- 独学 vs 資格学校
- 独学:費用3~5万円、合格率低め
- 資格学校:費用70~100万円、合格率高い
- 第3の選択肢:フリマアプリで教材購入(5~8万円)
- 必要な勉強時間
- 建築学科卒・実務経験あり:700~900時間
- 非建築学科・実務経験なし:1,200~1,500時間
- 期間:8~16ヶ月
- 合格のコツ
- 過去問は最低3周、できれば5周以上
- 法規に最も時間を割く(配点30点)
- 隙間時間を徹底活用
- モチベーション維持の工夫
今すぐ始められる3つのアクション
- 過去問を入手する
- 無料サイト(過去問ドットコム)で10年分
- または市販の過去問集を購入
- 1周目を開始する
- 最新年度の過去問を1科目だけでも解いてみる
- 全体像をつかむことが目的
- 学習計画を立てる
- 試験日から逆算して勉強スケジュールを作成
- 1日の勉強時間を確保(平日3時間、休日6時間)
一級建築士試験は確かに難関ですが、適切な過去問活用と計画的な学習で必ず合格できます。この記事が、あなたの合格への道しるべとなれば幸いです。
頑張ってください!