一級建築士試験は、学力以上に「精神力」の試験と言っても過言ではありません。
学科試験の勉強で約600時間、製図試験の対策で約400時間、合計1,000時間以上の勉強時間が必要と言われるこの試験は、まさに「長距離走」です。
最初の数ヶ月は誰でも走れます。しかし、半年、1年と時間が経つにつれて、足が重くなり、息が上がり、「もう無理かもしれない」と弱音を吐きたくなる瞬間が必ずやってきます。
私自身、受験生時代に何度も「もうやめようかな」と思いました。模試でE判定を取った日は、帰りの電車で涙が止まりませんでした。周囲が飲み会で盛り上がっている金曜の夜に、一人で法規の条文を引いている自分が惨めに思えたこともあります。
でも、最終的に合格できたのは、天才的な頭脳を持っていたからではありません。
「しぶとく継続する仕組み」を作り、「心が折れそうになった時の対処法」を知っていたからです。
本記事では、数々の受験生を見てきた経験から、モチベーションが下がる原因を分析し、試験当日までメンタルを安定させる具体的な方法を提案します。この記事を読めば、あなたも「最後の一歩」まで歩き続けられるはずです。
こんな方におすすめ
- 勉強を始めた頃の熱意が消えてしまった…
- 模試の結果が悪くて、もう合格できる気がしない
なぜ一級建築士の勉強は「やる気」が続かないのか?
まず、「なぜ一級建築士の勉強はモチベーションが続かないのか」という根本原因を理解しましょう。
敵を知らなければ、戦えません。
長期戦のワナ:ゴールが遠すぎて進捗を実感しにくい
一級建築士試験の最大の特徴は、「ゴールが遠い」ことです。
学科試験は7月、製図試験は10月。多くの人が勉強を始めるのは前年の秋頃ですから、試験本番までに約10ヶ月もあります。
これは、フルマラソンで言えば、スタート地点に立った瞬間に「ゴールは42.195km先です」と告げられるようなものです。
人間の脳は、短期的な報酬には敏感に反応しますが、遠い未来の報酬には鈍感です。「10ヶ月後の合格」よりも「今日の飲み会」の方が魅力的に感じてしまうのは、脳の仕組み上、仕方のないことなのです。
さらに悪いことに、一級建築士試験は「やればやるほど進捗を実感できる」タイプの試験ではありません。むしろ、「やればやるほど、自分の無知に気づく」タイプの試験です。
最初のうちは「構造の問題が解けた!」と喜んでいても、過去問を進めるうちに「あれ、この問題、全然分からない」「この分野、全く勉強してなかった」と新たな課題が次々に現れます。
まるで、登っても登っても頂上が見えない山を登っているような感覚です。
この「ゴールの遠さ」と「進捗の実感のなさ」が、モチベーション低下の最大の原因です。
圧倒的なボリューム:やってもやっても終わらない絶望感
一級建築士試験の試験範囲は、膨大です。
学科試験だけでも、学科Ⅰ(計画)、学科Ⅱ(環境・設備)、学科Ⅲ(法規)、学科Ⅳ(構造)、学科Ⅴ(施工)の5科目があり、それぞれに覚えるべき知識が山ほどあります。
特に法規は、建築基準法と施行令だけで数百ページ。構造は、力学の計算問題から各種構造の特徴まで、理解すべき内容が多岐にわたります。
施工は、各工事の施工手順や留意事項を細かく暗記する必要があります。
そして、学科試験に合格したと思ったら、今度は製図試験が待っています。エスキス(計画)、作図、記述のすべてを、5時間という限られた時間内に完成させなければなりません。
しかも、製図試験は「角落ち(学科合格・製図不合格)」のリスクが高く、合格率は約30〜40%です。学科試験に合格しても、製図で落ちる人が大勢いるのです。
この「やってもやっても終わらない」感覚が、受験生を絶望の淵に追い込みます。
「今日は構造を10問解いた」と達成感を得ても、翌日には「あと990問残ってる」という現実に打ちのめされる。この繰り返しが、じわじわと心を削っていくのです。
これを読んでおられる方には、そこまでじゃないだろう?と思われるかもしれませんが、本当にこれほでに酷な試験です。
孤独との戦い:周囲が遊んでいる中で自分だけが机に向かうストレス
一級建築士試験は、基本的に「孤独な戦い」です。
大学受験や高校受験であれば、同級生の多くが同じように受験勉強をしています。予備校に通えば、同じ目標を持つ仲間がたくさんいます。
しかし、一級建築士試験は、働きながら勉強する社会人が大半です。
職場の同僚は、金曜の夜に「飲みに行こうよ!」と誘ってきます。友人は週末にバーベキューを企画します。家族は「たまには休んだら?」と心配そうに声をかけてきます。
でも、あなたは「ごめん、試験勉強があるから」と断り続けなければなりません。
周囲が楽しそうに過ごしている中、一人で机に向かい、法規の条文を引き、構造の計算問題を解く。この孤独感とプレッシャーは、想像以上に重いものです。
土日に友人や同僚は遊びに行き、思い出を作る中、我々は勉強という孤独の時間を過ごす必要があります。
しかも、SNSを開けば、同じ受験生が「今日は10時間勉強しました!」「模試でA判定取れました!」と投稿しています。自分が2時間しか勉強できなかった日に、そんな投稿を見ると、「自分はダメだ」と落ち込んでしまいます。
この「孤独」と「他者との比較」が、モチベーションを大きく削ぎます。
精神論に頼らない!モチベーション維持の「仕組み化」5選
ここまで、モチベーションが続かない原因を見てきました。では、どうすればモチベーションを維持できるのでしょうか。
重要なのは、「精神論に頼らない」ことです。
「気合で頑張る」「根性で乗り切る」という方法は、短期的には有効ですが、長期的には必ず破綻します。
そうではなく、「モチベーションがなくても継続できる仕組み」を作ることが重要です。以下、5つの仕組みをご紹介します。
① 「やる気」を無視してルーティン化する
モチベーション維持の最強の方法は、「やる気に頼らない」ことです。
あなたは毎朝、「今日は歯を磨くモチベーションがあるかな」と考えますか?考えませんよね。歯磨きは、モチベーションとは無関係に、自動的に行われる習慣です。
勉強も同じです。「やる気が出たら勉強する」のではなく、「やる気に関係なく、決まった時間に机に座る」というルーティンを作るのです。
具体的には、「毎日朝6時に起きて、朝食前に1時間勉強する」「帰宅したらすぐに着替えて、30分だけ勉強する」など、行動を完全にルーティン化します。最初の2週間は辛いですが、3週間続けると習慣化され、苦痛が減ります。
私自身、「帰宅したら、スーツを着替える前に、まず机に座る」というルーティンを作りました。着替えてからだと、ソファに座ってテレビを見てしまうからです。スーツのまま机に座り、とりあえず問題集を開く。そうすると、不思議なことに、「せっかく開いたし、1問だけ解くか」という気になります。
やる気が出てから勉強するのではなく、勉強を始めるとやる気が出るのです。
② スモールステップで「小さな成功体験」を作る
モチベーションを維持するには、「小さな成功体験」を積み重ねることが重要です。
多くの受験生が陥る罠は、「今日は10時間勉強する!」「今週中に過去問を100問解く!」といった、高すぎる目標を立ててしまうことです。
そして、達成できなかった時に「自分はダメだ」と自己嫌悪に陥ります。
そうではなく、「今日は法規を3問だけ解く」「今日は構造の動画講義を1本だけ見る」といった、達成可能な小さな目標を立てるのです。そして、達成したら自分を褒めます。
「よくやった!」と声に出して言うのも効果的です。
小さな成功体験を積み重ねることで、「自分はちゃんと進んでいる」という実感が得られます。
この実感が、次の一歩を踏み出す原動力になります。
私は、付箋に「今日のミッション:構造5問」と書いて、机に貼っていました。5問解いたら、その付箋を破り捨てます。
この「破り捨てる」という行為が、妙に気持ち良く、「また明日もやろう」という気持ちになりました。
③ 学習記録を「可視化」して達成感を味わう
人間は、「積み上げたもの」が目に見えると、達成感を得やすくなります。逆に、どれだけ勉強しても記録が残らないと、「自分は何をやっているんだろう」と虚しくなります。
そこで、学習記録を「可視化」しましょう。方法はいくつかあります。
まず、学習記録アプリを使う方法です。「Studyplus」や「スタディプラス」などのアプリでは、勉強時間を記録すると、自動的にグラフ化してくれます。
「今月は100時間勉強した」「今週は毎日2時間以上勉強できた」といった情報が視覚的に分かります。
次に、手帳やカレンダーに記録する方法です。勉強した日にマルをつけるだけでもOKです。カレンダーにマルが連続して並ぶと、「途切れさせたくない」という気持ちが働き、継続しやすくなります。
さらに、解いた過去問の冊数を積み上げる方法もあります。解き終わった問題集を本棚に並べていくと、「こんなにやったんだ」という達成感が得られます。
私は、解いた過去問の冊数を写真に撮り、スマホの待ち受け画面にしていました。「自分はこれだけやったんだ」と視覚的に確認できると、自信が湧いてきます。
④ 「勉強しない日」をあらかじめ決めておく
意外かもしれませんが、「勉強しない日」をあらかじめ決めておくことも、モチベーション維持に有効です。
多くの受験生は、「毎日勉強しなければ」というプレッシャーに押しつぶされます。そして、1日でも勉強できなかった日があると、「自分はダメだ」と罪悪感に苛まれます。
しかし、人間は機械ではありません。
仕事が忙しい日、体調が悪い日、どうしてもやる気が出ない日は、必ずあります。そんな時に無理に勉強しても、効率が悪いだけです。
そこで、「週に1日は完全休養日」「月に1回は丸一日休む日」をあらかじめ決めておくのです。そして、その日は罪悪感なく、思い切り休みます。映画を見る、友人と遊ぶ、一日中寝る——何をしてもOKです。
この「罪悪感のない休息」が、翌日の集中力を生みます。
休んだ翌日は、不思議なことに、勉強に対する意欲が湧いてくるものです。
私は、毎週日曜日を「完全休養日」と決めていました。日曜日は、一切勉強せず、好きなことだけをしました。この休息があったからこそ、月曜日から土曜日まで、集中して勉強を続けられたのです。
⑤ 勉強環境を強制的に変える(環境の力を借りる)
同じ場所で毎日勉強していると、マンネリ化してモチベーションが下がります。そんな時は、勉強環境を強制的に変えましょう。
これは場所ニューロンという言い方をして科学的に証明されています。場所を変えることで、人間は集中しやすくなるんです。
自宅の机で勉強するのが飽きたら、カフェに行く。カフェも飽きたら、図書館や自習室を利用する。環境が変わると、脳が刺激を受け、集中力が回復します。
また、「この場所では勉強する」という条件付けも有効です。例えば、「自宅では製図の練習、カフェでは法規の勉強、図書館では構造の計算問題」というように、場所と科目を紐づけると、その場所に行くだけで自動的に勉強モードに入れます。
私は、自宅では製図の練習をし、平日の夜はカフェで学科の勉強をしていました。カフェに着いて席に座ると、「さあ、勉強するぞ」と自然にスイッチが入りました。自宅だとダラダラしてしまう人には、特におすすめの方法です。
一級建築士試験全体の勉強スケジュールについては、一級建築士の合格に必要な勉強時間は?独学で目指す最適な学習スケジュールと勉強法で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
【状況別】心が折れそうになった時のメンタル回復術
どれだけ仕組み化しても、心が折れそうになる瞬間は必ずやってきます。
ここでは、状況別のメンタル回復術をご紹介します。
模試で判定が悪かった時:模試は「弱点発見ツール」と割り切る考え方
模試でE判定やD判定を取ると、「もう合格できないかもしれない」と絶望的な気持ちになります。私も、5月の模試でE判定を取った時は、帰りの電車で涙が止まりませんでした。
しかし、冷静に考えてみてください。
模試は「本番ではない」のです。模試で良い判定を取ることが目的ではなく、本番で合格することが目的です。
むしろ、模試で悪い結果が出たということは、「今のままでは合格できない」という重要な情報を得られたということです。この情報をもとに、弱点を補強すれば、本番では合格できます。
模試の結果を見る時は、「判定」ではなく「どの科目・分野が弱いか」に注目しましょう。そのための模試です。
例えば、「法規が基準点を下回っている」「構造の力学問題が全然解けていない」といった具体的な弱点が見えてきます。
そして、残りの期間で、その弱点を重点的に勉強するのです。模試は「弱点発見ツール」であり、「軌道修正のチャンス」なのです。
私は、模試でE判定を取った後、「構造の力学が弱い」と分かったので、残り2ヶ月間、構造の計算問題だけを集中的に勉強しました。その結果、本番では構造で高得点を取ることができました。
仕事が忙しくて勉強時間が取れない時:10分だけの「維持モード」への切り替え
仕事が忙しい時期は、どうしても勉強時間が取れません。残業続きで帰宅が深夜になると、「もう寝るしかない」という状況になります。
そんな時に、「今日も勉強できなかった」と罪悪感を抱くのは逆効果です。むしろ、「仕方ない」と割り切り、「維持モード」に切り替えましょう。
維持モードとは、「勉強時間を増やす」のではなく、「勉強を完全に止めない」ことを目標にするモードです。具体的には、10分だけでもいいので、問題を1問解く、条文を1つ読む、といった最低限の勉強をします。
この「10分だけ」が、意外と重要です。なぜなら、「勉強を完全に止めてしまう」と、再開するのに大きなエネルギーが必要になるからです。
一方、「10分だけでも続けている」と、忙しい時期が終わった後、スムーズに勉強を再開できます。
私も、繁忙期で連日深夜帰宅だった時期がありました。その時は、「帰宅したら、とりあえず法規を1問だけ解く」と決めていました。
1問だけなら5分で終わります。この5分が、「勉強習慣を途切れさせない」ことに繋がりました。これだけでも罪悪感はかなり減るものです。
SNSのキラキラ受験生と比べてしまう時:情報の遮断と「昨日の自分」との比較
SNSを見ると、「今日は10時間勉強しました!」「模試でA判定取れました!」というキラキラした投稿が目に飛び込んできます。そして、「自分は2時間しか勉強できなかった」「模試はE判定だった」と比較して、落ち込んでしまいます。
しかし、SNSの投稿は、基本的に「良いところだけ」を切り取ったものです。10時間勉強した日だけを投稿し、勉強できなかった日は投稿しないのです。
つまり、SNSの情報は「偏っている」のです。
また、他人と比較すること自体が、そもそも無意味です。
あなたと他人では、勉強の開始時期も、仕事の忙しさも、家庭の状況も、すべて違います。比較する相手を間違えているのです。
比較すべきは、「他人」ではなく「昨日の自分」です。「昨日は1問しか解けなかったけど、今日は3問解けた」「先週は構造が全然分からなかったけど、今週は少し分かるようになった」という「自分自身の成長」に目を向けるのです。
そして、どうしてもSNSを見て落ち込んでしまうなら、いっそのこと「情報の遮断」をしましょう。
試験が終わるまで、SNSを見ない、アプリをアンインストールする、といった思い切った対策も有効です。
私は、模試でE判定を取った後、SNSを見るのをやめました。他人のキラキラ投稿を見ても、自分の点数が上がるわけではないと気づいたからです。
その代わり、自分の勉強記録だけを淡々とつけ、「昨日の自分」との比較に集中しました。
孤独を解消!SNSや受験生コミュニティとの「正しい距離感」
一級建築士試験は孤独な戦いですが、完全に一人で戦う必要はありません。SNSや受験生コミュニティを上手に活用すれば、孤独を解消できます。
ただし、「正しい距離感」を保つことが重要です。
励まし合える仲間を作るメリット
受験生コミュニティやSNSで、同じ目標を持つ仲間を作ると、以下のようなメリットがあります。
まず、情報交換ができることです。
「この問題集がおすすめ」「この講義が分かりやすかった」といった有益な情報を共有できます。また、法改正や試験制度の変更など、最新情報をいち早くキャッチできます。
次に、励まし合えることです。
「今日は勉強が辛かった」「模試の結果が悪かった」といった弱音を吐ける相手がいると、心が軽くなります。また、「一緒に頑張ろう」と励まし合うことで、モチベーションが回復します。
さらに、孤独感が解消されることです。
「自分だけが苦しんでいるわけではない」「みんな同じように苦しんでいる」と分かると、心が楽になります。
私も、Xで受験生アカウントを作り、何人かの受験生と繋がりました。お互いに勉強の進捗を報告し合ったり、分からない問題を質問し合ったりすることで、孤独感が和らぎました。
「他人との比較」によるモチベーション低下を防ぐ注意点
ただし、受験生コミュニティやSNSには、注意点もあります。それは、「他人との比較」によってモチベーションが下がるリスクです。
前述の通り、SNSには「キラキラした投稿」が多く、自分と比較して落ち込んでしまう危険があります。また、コミュニティ内で「あの人は優秀だ」「自分は劣っている」という序列意識が生まれることもあります。
これを防ぐには、以下の点に注意しましょう。
まず、「他人の投稿を鵜呑みにしない」ことです。SNSの投稿は、良いところだけを切り取ったものであり、全体像ではありません。
「10時間勉強しました」という投稿の裏には、「実は昨日は0時間だった」という事実があるかもしれません。
次に、「自分のペースを守る」ことです。他人が「毎日5時間勉強している」と聞いても、自分が2時間しか確保できないなら、それでOKです。
他人と同じペースで勉強する必要はありません。
さらに、「距離を取る勇気を持つ」ことです。コミュニティやSNSが、逆にストレスになっていると感じたら、一時的に距離を取りましょう。試験が終わった後に、また繋がればいいのです。
私は、SNSで繋がった受験生の中でも、「ポジティブな投稿が多い人」だけをフォローし、「ネガティブな投稿が多い人」や「マウントを取ってくる人」は、そっとミュートしました。
自分のメンタルを守ることが最優先です。
「合格した後の自分」を具体的にイメージする
モチベーションを維持するために、最も強力な方法の一つが、「合格した後の自分」を具体的にイメージすることです。
一級建築士になってやりたい仕事、手に入れたい生活
あなたは、一級建築士になったら、何がしたいですか?どんな生活を手に入れたいですか?
例えば、「自分が設計した建物が街に建つ」「公共建築の設計に携わる」「独立して自分の事務所を持つ」「海外のプロジェクトに参加する」といった、仕事上の目標があるかもしれません。
あるいは、「家族との時間を増やす」「趣味に使えるお金が増える」「憧れの車を買う」「海外旅行に行く」といった、プライベートの目標もあるでしょう。
これらの目標を、できるだけ具体的にイメージしてください。そして、紙に書き出して、目に見える場所に貼っておきましょう。
私は、「合格したら、家族で沖縄旅行に行く」という目標を立て、沖縄のビーチの写真を机に貼っていました。
勉強が辛い時、その写真を見て、「あと少し頑張れば、この景色を見られる」と自分を奮い立たせました。
資格手当やキャリアアップなど、現実的な報酬を再確認する
「夢」だけでなく、「現実的な報酬」も重要なモチベーション源です。
一級建築士を取得すると、多くの企業で「資格手当」が支給されます。相場は月額2万円〜5万円程度で、年間にすると24万円〜60万円の収入アップになります。
また、昇進・昇給のチャンスも増えます。一級建築士がなければ担当できないプロジェクトを任されるようになり、責任者としての経験を積めます。これが、将来的な年収アップに繋がります。
さらに、転職市場での価値も高まります。一級建築士を持っていれば、大手ゼネコンや設計事務所への転職も可能になります。
これらの「現実的な報酬」を、具体的な数字で把握しておきましょう。
「合格すれば、年間40万円収入が増える」「5年後には年収が100万円上がる可能性がある」といった具体的な見込みがあると、モチベーションが持続します。
一級建築士取得後のキャリアについては、1級建築施工管理技士でキャリアはどう変わる?年収アップ・転職・独立への具体パスを解説でも詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
また、資格取得のメリットについては、一級建築施工管理技士を取得するメリット完全ガイドもご参照ください。
まとめ:一級建築士試験は「最後の一歩」まで歩き続けた人が勝つ
一級建築士試験は、天才だけが合格する試験ではありません。
「最後の一歩」まで歩き続けた人が勝つ試験です。
途中で何度転んでもいい。立ち止まってもいい。大切なのは、「完全に諦めない」ことです。
完璧主義を捨てて、しぶとく継続すること。今日1問しか解けなくても、それでいい。明日は2問解けるかもしれない。そうやって、少しずつ前に進んでいけばいいのです。
あなたが今感じている苦しみは、合格への正しいプロセスです。誰もが通る道です。その苦しみを乗り越えた先に、合格があります。
私自身、受験生時代は何度も「もう無理だ」と思いました。でも、「あと1日だけ頑張ろう」「あと1週間だけ続けよう」と自分に言い聞かせ、一歩ずつ前に進みました。そして、気づいたら、試験当日を迎えていました。
あなたも、同じようにできます。この記事で紹介した「仕組み化」「メンタル回復術」「正しい距離感」を実践すれば、必ず最後まで走り切れます。
どうしても辛い時は、寝てください。休んでください。逃げてもいいのです。
大切なのは、「また戻ってくること」です。
一級建築士試験は、あなたの人生を変える試験です。合格すれば、新しい世界が広がります。その世界を手に入れるために、もう少しだけ、一緒に頑張りましょう。
あなたの合格を、心から応援しています。
法規の具体的な勉強法については、【建築士試験】法規の点数が爆上がりする「効率的な条文暗記術」と勉強のコツで詳しく解説しています。
また、実地試験の対策については、【実地試験】経験記述で落ちないための対策法!おすすめ添削サービスと合格レベルの具体例を解説もご参照ください。