宅建試験は国家資格の登竜門と言われていますが、決して容易ではありません。今回はこんな疑問をお持ちではないでしょうか。
こんな方におすすめ
- 宅建士って何?仕事内容とか年収ってどうなの?
- 宅建試験の難易度ってどのくらい?
- 宅建って一発で合格できる?
こんな不安などあるかと思います。本記事では私の合格体験も踏まえて、まとめましたのでお役に立てればと思います。
私も2016年に宅建を取得しましたが、やはり決して簡単ではありませんでした。ただ、それは合格して分かったものもあります。 記事の最後にお話しします。
ココがポイント
この記事を読む事で、宅建士の難易度から将来の仕事内容や年収など資格を取得しないとわからないことが明白になります。
宅建がすごいとされる3つの理由
宅建の資格を取得していると「すごいね!」と揶揄されるはず。その理由は、主に3つのことが考えられるでしょう。
- 合格率が15%前後しかない
- 国家資格だから
- 合格までにたくさんの勉強時間を費やなければならない
では、宅建の資格が「すごい!」と呼ばれる理由を詳しく解説していきましょう。
合格率が15%前後しかない
令和5年度の宅建試験の合格者数をみてみると、その合格率は一目瞭然です。
- 受験者数…233,276人
- 合格者数…40,025人
- 合格率…17.2%
(引用:試験実施概況(過去10年間)-一般財団法人不動産適正取引推進機構-)
合格率が17%程度しかないというのはおよそ8割弱の方が不合格となっているということなので、かなり難易度の高い試験であることが分かります。
宅建の合格率は過去10年間においても15~17%前後を推移しているので、資格を取得している人が「すごい!」のかが分かるのではないでしょうか。
国家資格だから
宅建の資格的立ち位置としては高く、国家資格の一つといえばでも名前が挙げられるほど認知度が高いものだといえます。
国家資格としての認知度が高いということは社会的信用性も高いということ。
つまり、宅建を取得している人に不動産取引してもらえれば顧客としてはこの上ない安心感に繋がるでしょう。
また、不動産業界だけに関わらず、宅地建築を専門とする法律事務所や金融商品として取引をする業界においても取得していれば社会的立ち位置も高いです。
合格までに膨大な勉強時間を要するから
宅建の試験で合格するためには一般的に300時間必要だといわれています。
最短3か月で合格するためには単純計算で月100時間程度を勉強に費やさなければなりません。
学業や仕事をしながらこれだけの勉強を費やさなければならないことを考えると、宅建で合格した人は「膨大な時間勉強したすごい人」という感心に繋がるわけです。
ただし、裏を返せば「300時間適切に勉強し続ければ合格できる資格」といえます。
頭の良し悪しに関係なく誰もが合格できる可能性があると考えれば、決して難しい資格とは言い切れないでしょう。
宅建の試験を受験した際の体験談については本記事内で解説しているのでぜひ、最後までご覧ください。
宅建がすごくないといわれる3つの理由
合格率が極めて低く、膨大な勉強時間を費やさないと合格できない宅建。
しかし場合によっては「そこまですごくないよ」という意見を持つ方もいます。
一般的には難易度の高い資格だといえますがなぜ、すごくないという意見もあるのか解説していきましょう。
他の国家資格に比べて勉強時間が少ないから
国家資格とされるものの多くは勉強時間を費やさないと合格できないものばかりです。
特に勉強時間の多い行政書士や法書士といった資格は1,000時間費やさなければならないことも。
そのため、比較的取り組みやすい宅建は他の国家資格に比べてそこまで「すごくない」資格といわれる所以なのでしょう。
しかし、宅建を受験する方は学業や仕事を両立させながら取得を目指す方が多いので決して勉強時間だけで「すごくない」とはいえません。
不動産業界では当たり前の資格だから
主に不動産取引に関わる資格なので、営業職についている方であれば当たり前に持っている資格です。
もっとストレートに言えば、宅建を持っていないのなら営業なんて話にならないと言われるほど。大手企業であればなおさらです。
一般企業で国家資格を持っている=すごいといわれるかもしれませんが、不動産業界ではそこまで珍しくありません。
そのため、不動産業界でバリバリ営業している方であれば「すごくない資格」なのでしょう。
転職のプラスにはならないから
宅建は国家資格であるため、転職で有利に働く!…というわけではありません。先述したように不動産業界では持っていて「当たり前」の資格です。
つまり、不動産業界において採用を担当する人事は資格を取得していることよりも、会社の方針にあう人材か、単純に長く働いてくれるかが鍵となります。
じゃあ不動産業界以外で宅建ホルダーとして転職しよう!としても、採用側としては「会社の業界と全く違うのに資格が役にたつの?」と逆に採用時点で不利に働くことも。
宅建の資格をすでに取得しているのであれば、プラス要素でアピールできるポイントをみにつけておくと良いでしょう。
すごいぞ!宅地建物取引士(宅建士)について
まず不動産業界の就職に有利というイメージが強いですが、仕事内容について意外と線引きが難しいです。
まず、宅建とは宅地建物取引士の略称で「国家資格」です。 不動産業界の売買や賃貸などの契約は玄人と素人では差があり、悪質な契約をしてしまう可能性もゼロではありません。
そこでお客様に重要な内容の説明をする事ができる「宅地建物取引士」に説明義務を課すことで不当な契約を防ぐわけです。
宅建士の仕事とは
不動産取引の際、必ず宅建士が同席しなければ契約はできないのです。 この資格は建設会社や金融会社、不動産管理会社など幅広い業界で必要とされている為、需要はかなりあります。
年収については320万円〜540万円(平均年収.jpより)とありますが、昇給の条件になっていたりする為、インセンティブや昇格などで700〜1000万円稼げることもあります。 実際、私の前職のハウスメーカーでも資格手当1.5万円/月が出ていました。
宅建試験の難易度について
まず、宅建試験は50点満点でありながら合格基準点は決まっておらず、毎年変わります。
31点から37点と変わりつつも合格率は15%〜17%程度で保っている為、 得点者上位15%程度を合格者と決めているのです。
つまり、解ける問題が多いほど得点上位者となるわけです。 最近では受験者数が20万人を超えてきている中でも、合格者は3万人弱です。
【暴露】筆者の宅建合格までの道のり
私が初めて宅建試験を受けたのは9年前の2010年でした。当時は大学3年生で勉強できる時間もある程度あったので、ユーキャンの通信講座を受講していました。ユーキャンの通信講座を2年受けました。
参考までにざっと下記にこれまでの点数と勉強方法をまとめました。()は合格基準点
2010年 29点(36点) ユーキャン通信
2011年 31点(36点) ユーキャン通信
2012年 就職活動のため受験せず
2013年 30点(33点) 独学
2014年 29点(32点) 独学
2015年 30点(31点) 独学
2016年 36点(35点) 独学
宅建試験の怖いところは合格ライン上、もしくはその前後は受験者数が膨大にいます。
個人的には基礎を作るには十分でしたが、 応用問題までたどり着くのは少し苦労したイメージです。 分からない部分はやはり聞けませんでした。(質問シートはあるのですが、あまり活用はしなかった)
独学についてはとにかくテキストと過去問(問題集)を毎年買いました。
私が合格した年に使用していたのはみんなが欲しかったシリーズのテキストとLECの過去問集(それぞれの科目)と重要問題集でした。
それから試験の少し前から書店に出る直前対策問題集も3冊くらい購入しました。 上記のテキストは来年度なのでおすすめです。(LECリンクは旧)
そして勉強のスケジュールは下記の通りやっていました。
3月〜5月 テキストを総読み込み
6月〜9月 とにかく過去問を繰り返し解く
10月 試験前日まで直前対策集を解く
上記は理想的な面もありますが、今から少しずつ対策すれば勝ちです。 あとはご自身のやる気ですが。。むしろここが一番厄介ですよね。宅建試験は勉強時間が膨大です。その理由はこれ
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最後に
来年度以降も新規出題の問題は存在し、過去問だけでは難しい。知識を正確に取得し、様々な問題形式や応用文章に対応できるようにしたい。また、来年度は民法改正が加わる為、参考書は必ず購入したい。
宅建試験は広く浅い知識を正確に習得し、改正にも太刀打ちしたい。皆様の合格をお祈りしております。
まずは宅建士になるためにはどういった勉強スケジュールで取り組んでいけばいいかロードマップを作成しました。
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