一級建築士として活躍できるようになるにはトータルで25万〜130万以上の費用が発生すると言われています。
こんな方におすすめ
- 一級建築士として仕事ができるまでにどのくらいお金がかかる?
- 少しでも安く一級建築士になりたい!
- 一級建築士試験の他にどんな費用がかかる?
一級建築士を目指す上でかかる費用をシミュレーションしたい方に向けて今回は、おおよその相場を解説していきたいと思います。
一級建築士になるまでにかかる費用と相場
では、早速一級建築士として本格的に仕事をするまでにかかる費用を解説していきましょう。
今回は指定科目を単位を取得した4年制大学卒業生をモデルに費用をシミュレーションしていきます。
また、大学の他に資格予備校に通っていることも加味してシミュレーションしていきますのでぜひ、該当する方は参考にしてみてください。
一級建築士試験費用
一級建築士試験にかかる費用は以下のとおりです。
項目 | 相場費用 |
試験費用(令和6年度時点) | 17,000円(製図試験のみでも同様) |
事務手数料 |
|
指定科目取得単位証明書・卒業証明書発行手数料 | 400円~1,000円 |
簡易書留費用 | 郵便費用(84円)に+350円 |
合計 | 18,000円~20,000円未満 |
試験費用だけでも最大20,000円弱かかります。
「指定科目取得単位証明書・卒業証明書発行」の発行については各大学によって費用が異なるので、受験を検討している場合は卒業した大学に問い合わせてみるとよいでしょう。
学科試験&対策費用
項目 | 相場費用 |
予備校/通信講座の授業料(令和6年度時点) | 100,000円~1,100,000円 |
筆記用具類 | 1,000円~3,000円 |
合計 | 101,000円~1,103,000円 |
資格予備校は「総合資格」をはじめ一級建築士試験に特化した講座を多数開講しています。
資格予備校によって受講費用が異なるだけでなく、受講内容も違うため各資格予備校をチェックしてみるとよいでしょう。
こちらの記事でも資格予備校について解説しているのでぜひ、参考にしてみてください。
【2024年最新】一級建築士通信講座11選と合格する勉強法を解説
一級建築士の通信講座を受講するにあたって次の疑問があるかと思います。 以上の疑問がみなさんにはだいたい当てはまるかと思います。これが分かるのは私も受験者だったからです。 & ...
続きを見る
製図試験&対策費用
項目 | 相場費用 |
製図講座費用 | 500,000円~800,000円 |
製図道具費用 | 30,000円~50,000円 |
合計 | 53,000円~850,000円 |
製図試験で重要な製図道具はピンキリなので、どの程度お金をかけるかによって製図関連の費用は左右します。
製図講座も資格予備校によって異なるので、講座費用を見比べて受講するか検討するとよいでしょう。
資格予備校や製図道具に関する記事もぜひ、一緒にチェックしてみてください。
【おすすめ】一級/二級建築士で必要な製図道具&厳選した11選を紹介
こんな方におすすめ 製図試験に持ち込んでよい道具とは? 逆に持ち込んではいけない道具とは? 使いやすい製図板など差はあるのか 使いやすいシャーペンとかはあるの きれい折れにくいシャーペン ...
続きを見る
建築士免許登録費用
一級建築士になるためには試験に合格するだけでは業務に従事できません。国家資格なので、弁護士や医師と同じく免許登録が必要となります。
項目 | 相場費用 |
免許登録申請(新規登録) |
|
登録事項変更届・書換え交付申請 | 5,900円 |
書換え交付申請 | 5,900円 |
書換え交付申請(携帯型免許証明書への変更) | 5,900円 |
再交付申請 | 5,900円 |
合計 | 79,200円~125,300円 |
注意
*免許登録申請(新規登録)の場合は、別途登録免許税(60,000円)を納付する必要があります。
*登録事項変更届・書換え交付申請と、再交付申請を同時に行う場合は5,900円です。
以上の費用項目から一級建築士になるまでにかかる費用はトータルで250,000円〜1,300,000円程度です。
この他にも予備校・試験会場に行くまでの交通費やテキスト代といった諸費用がかかることも加味しておきましょう。
一級建築士にかかる費用を抑えるコツ
「一級建築士の資格を取得したいけど費用が高い…」「トータルの費用をおさえる方法はある?」など、一級建築士にかかる費用をおさえるコツを知りたい方もいるでしょう。
ここでは、一級建築士にかかる費用をおさえる3つのコツを紹介していきますのでぜひ、参考にしてみてください。
一般教育訓練給付金を利用する
資格予備校によっては厚生労働省が実施している「教育訓練給付制度」を利用できます。
教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
(引用:教育訓練給付制度|厚生労働省)
一級建築士に関わる特定の講座は「一般教育訓練」の対象となっており、受講費用の20%(上限10万円)が訓練終了後に支給されます。
一般教育訓練の対象となる講座・予備校はコチラから検索してみてください。
予備校費用をおさえる
資格取得を支援する予備校は一級建築士を知り尽くした講師から直接指導してもらえたり、予備校ごとのオリジナル教材をもらえたりするなど、効率よく勉強できるような仕組みが整っています。
資格予備校に通うとなると多少なりとも費用は発生しますが、受講する講座によってはお得に試験対策を行うことが可能です。
例えば業界最安値とされる「スタディング」の一級建築士講座は10万円程度で受講することができます。
スタディングの講座についてはこちらで解説しているのでぜひ、チェックしてみてください。
【2024年最新】スタディング一級建築士講座の口コミや評判を紹介
スタディングの一級建築士講座は校舎が無いので、上記の悩みがありますよね。今回は一級建築士である筆者がスタディングのサービスってどうなのか体験もしてレビューしたいと思います。 ...
続きを見る
試験費用や免許登録費用をおさえることは難しいですが、どのような勉強を行うかによっては費用を大幅におさえることができます。
ただし、費用だけに注目せず講座内容が自分に合っているかなども考慮して受講を検討するようにしましょう。
独学でがんばる
一級建築士の費用をおさえるのであれば「独学で勉強すること」がおすすめです。
テキスト選びから試験対策まで自分1人で行わなければなりませんが、学習スケジュールを自由に計画できたり、自分に合った勉強方法で進められます。
下記の記事では独学で一級建築士試験に合格する方法について解説しているのでぜひ、参考にしてみてください。
一級建築士には独学でもなれる!試験合格のコツを解説
こんな方におすすめ 一級建築士って独学で合格できるの? 独学で合格を目指すときのコツはある? 試験はどのくらい難しいの? 一級建築士を独学で合格できるのかが気になっていませんか。 一級建 ...
続きを見る
まとめ
今回は一級建築士として業務に従事できるようになるまでの費用を解説していきました。
一級建築士になるまでにかかる費用はざっと計算しても25万円〜130万円ほど。
これに加え、指定科目を履修できる学校の学費やその他交通費など諸費用がかかります。
トータルでかかる費用が多いものの、一級建築士として活躍できるようになれば回収できるほどの年収を得られるようになります。
一級建築士として活躍を検討している方や将来的に建築業界へ転職したい方はぜひ、参考にしてみてください。