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1級建築施工管理技士試験の難易度は高い?合格した筆者が語る難しさ

 

たくや
一級建築士と1級建築施工管理を合格した者の視点から、このブログでは資格学校では教えない経験を元に書きましたので参考になればと思います。

こんな方におすすめ

  • 1級建築施工管理技士の試験の合格率や難易度とかはどうなの?
  • どういった対策をいつからやればいい?
  • 前回の試験ってどうだったの?

まだ不安点が浮かぶと思いますが、これらを本記事を含めて当ブログでまとめております。

 

私は今回初受験で合格しましたが、建築士と同様勉強の方法がいかに大切かさらに知ることができました。そのことも含めて、独学の方への応援したい気持ちを込めて記事を書きました。

 

ココがポイント

なんせ、合格への一番手っ取り早い方法は合格者の勉強方法をパクることです。

 

1級建築施工管理技士の合格率・難易度

1級建築施工管理技士とは、建築に関する現場の技術責任者として指示を行うなど監理・監督を担うために必要な資格です。

 

特にゼネコンの現場監督や監理責任者としてのキャリアアップを目指す方にとって重要な資格であり、建築業界においては重視される資格の一つとされています。

 

受験するには一般社団法人建築業振興基金が実施する建築施工管理技術検定に合格しなければなりません。

 

施工管理技士の資格は1・2級と分かれており、試験は「第一次検定」「第二次検定」それぞれ分かれています。

 

では、一次検定・二次検定がどのくらいの難易度なのか昨年度実施された試験結果をもとに解説していきましょう。

 

第一次検定(学科試験)

2023年度(令和5年)去年の学科試験の概要は下記の通りです。

 

受検種目 1級建築施工管理  第一次試験
試 験 日 令和5年6月1(金)1日(日)・7月14日(金)
試験会場 全国10都市札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄
 受検者数 24,078人
合 格 者 数 10,017人
合 格 率 41.6%
合格基準 60問中36問以上正解(応用能力6問中3問以上正解)

 

 

 

 

また、昨年度以前の第一次試験(学科試験)の合格率です。

年度 受験者数 合格者数 第一次検定合格率
令和4年度 27,253人 12,755人 46.8%
令和3年度 22,277人 8,025人 36.0%
令和2年度 22,742人 11,619人 51.1%
令和元年度 25,392人 10,837人 42.7%

昨年度及び昨年度以前の合格率を見てみると40%前後の合格率であることが分かります。

 

年度によっては3割強の年度もありますが、試験自体の難易度は高すぎるわけでもないのでしっかり対策すれば独学で一発合格も可能です。

 

ただし、合格基準に書かれているように「施工管理法(応用能力)」の試験において6問中3問以上合格しなければ、他の分野で60%以上点がとれていても不合格となります。

 

ちなみに合格基準の%は実施状況によっては50%以上で合格することもありますが、おおよそ6割以上とれなければ合格しない、ということは把握しておきましょう。

第二次試験(実地試験)

二次試験の試験結果についても解説していきます。

種目等 建築
試 験 日 令和3年2月2日(金)
試験会場 全国10都市(札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄)
受検者数 14,391人
合 格 者 数 6,544人
合 格 率 45.5%

また、以下は令和5年度以前の合格率です。

年度 受験者数 合格者数 第二次検定合格率
令和4年度 13,010人 5,878人 45.2%
令和3年度 12,813人 6,708人 52.4%
令和2年度 16,946人 6,898人 40.7%
令和元年度 15,876人 7,378人 46.5%

二次検定の合格率も一次試験と同じく4〜5割程度にとどまっています。

 

試験自体の難易度は高すぎるというわけではないので、独学でもしっかり対策すれば一発合格が可能です。二次検定は制限時間が長く、一次試験に比べ専門的な知識を問われる問題が出題されます。

 

さらに一次検定はマークシート形式であったものの、二次検定では記述形式で出題されるので、ある程度まとまった文章が書けなければなりません。

 

特に制度がかわった令和3年度以降は一次検定で問われた問題が二次検定で出題されるようになり、入念な対策を行う必要があります。

 

令和6年度から実務経験なしで19歳から受験可能!

第一次検定 第二次検定
19歳以上 ○1級第一次検定合格後、
・実務経験5年以上
・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
・監理技術者補佐としての実務経験1年以上
○2級第二次検定合格後
・実務経験5年以上
(1級第一次検定合格者に限る)
・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上(1級第一次検定合格者に限る)

資料:令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります 国土交通省

 

令和6年度から受験資格が緩和され、第一次検定は受験年度末時点で19歳であれば実務経験なしで受験できるようになります。

 

つまり、実務経験なしで1級建築施工管理技士補になれるということ!

 

ただし、第二次検定を受験するには実務経験が必要になるので1級建築施工管理技士になるにはまだまだ道のりがあります。

 

また、旧受験資格を継続中の方は上記の資料を参考に出願するようにしましょう。

 

令和6年度の試験概要から紐解く1級建築施工管理技士の難易度

第一次検定の試験内容

【試験日】 令和6年7月21日(日)

【試験の内容】

建設業法施行令において「建築施工管理技術検定」の対象となる技術は、「建築一式工事の実施にあたり、その施工計画及び施工図の作成並びに当該工事の工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理を適確に行うために必要な技術」です。

 

あわせて、検定問題の作題にあたっては、施工技術検定規則で検定科目及び検定基準が定められており、この基準に合致した、近年の社会状況、技術動向等を順次反映した検定問題となっています。

 

  • 解答は、マークシート方式です。
  • 施工技術検定規則に定める検定科目及び検定基準、これに対応する解答形式は次のとおりです。なお、法令等は令和6年1月1日に有効なものとします。

 

参考:(一般財団法人建設業復興基金:一級施工管理技術検定のご案内『受験の手引総合版』

 

一次試験では以前までの学科試験と同じくマークシート方式で解答する四肢択一式が採用されています。

 

範囲は建築に関する様々な分野がまんべんなく出題されており、どの問題も正答率が6割以上なければなりません。

 

そのため、網羅的に勉強し、一つ一つ正確な知識で覚えていく必要があります。

 

第二次検定の試験概要.

【試験日】 令和6年10月20日(日)

【試験の内容】

  • 第二次検定は、筆記試験です。
  • 解答は、記述方式及びマークシート方式です。
  • 施工技術検定規則に定める検定科目及び検定基準、これに対応する解答形式は次のとおりです。なお、法令等は令和6年1月1日に有効なものとします

 

参考:(一般財団法人建設業復興基金:一級施工管理技術検定のご案内『受験の手引総合版』

 

二次検定ではマークシート方式に加え、従来の実地試験と同じく記述問題が出題されています。

 

記述試験にあたる「経験記述」は実務経験を通し、技術者として適切な用語(表現)を使えているのか?実務内容に沿って解答しているかが求められます。

 

また、マークシート方式で解答する施工管理法では、監理技術者として躯体工事・仕上げ工事・施工管理に関する法令を正しくインプットし、最新の情報をも仕入れておく必要があります。

 

1級建築施工管理技士は他の資格試験に比べて難易度が高い?

1級建築施工管理技士の他にも建築に関する資格は以下のものが国家資格にあたります。

  • 一級・二級建築士
  • 木造建築士
  • 建築設備士
  • 建設技術士

建築士に関する国家資格はどの試験においてもレベルが高いといわれています。

 

一級建築士は受験資格のハードルが高いだけでなく、試験自体も難易度が高く、取得までに長い年月を必要としなければなりません。

 

しかし、1級建築施工管理技士の試験は一級建築士に比べて合格しやすい傾向があります。

 

ポイントをおさえて学習すれば、独学でも合格することが可能です。

 

ただし、実務経験を問われる二次検定では、業務経験が浅いと苦戦する試験でもあるため、実務経験が問われない二級建築士の方が受験しやすいと感じる方もいるでしょう。

 

製図を必要とする建築士試験か実務経験を必要とする施工管理技士試験か。どちらも難しい試験であることに変わりありません。

 

参考までに一級建築士の難易度の詳細についてはこちらで解説してます。

一級建築士の合格率がなぜ低いのか【合格率がほぼ固定だから】

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1級建築施工管理技士の勉強時間とスケジュールは?

勉強時間は効果的な学習をすることが前提になります。その上でですが、勉強時間は500時間は欲しいところです。

ココがポイント

勉強時間は500時間

 

これは建築を未経験で学習した場合ですので、他の建築関連などを学習している場合は少し短くなるかもしれません。

 

また、効果的な学習方法は次で解説します。覚えるためには日頃の隙間学習が必要不可欠です。

 

今はインターネットが普及しているのでわからない部分はYouTubeで検索してみてください。いろんな方が施工について解説してくれています。

 

現場に付いていない方も受験される方もいらっしゃると思います。そんな方は施工のイメージを入れないとなかなか覚えられないと思います。それも動画で覚えれば飲み込みやすいです。

 

これは一級建築士にもつながる学習です。一級建築士でも施工は必須の知識になりますので、早めに勉強しておくと良いでしょう。

 

合格するための勉強方法はこれ

合格するための勉強方法ですが、しっかりと内容を理解して勉強を進めることが大切です。

 

冒頭で難しくないと言いましたが、決して優しい資格でもありません。(一応、現場のトップレベルなので、、、)

 

資格学校に通う方法が手っ取り早いですが、職業柄忙しい方も多いと思います。そんな方は勉強するテキストを厳選して学習しましょう。

 

勉強方法は捨てる問題と必ず解くべき問題を見極めて学習することが必須です。試験の内容をしっかりと把握した上で臨みましょう。

 

  • 学習はしっかり理解しながら進める
  • 勉強スケジュールを立てて進める(次で解説)

 

一発合格した筆者がたてたスケジュール

ココがポイント

良く言う4月からというのはちょっと遅いかもしれません。

 

私が簡単に下記のスケジュールを立てました。

 

2月〜3月  学科試験の過去問を1周解く

4月     テキストを一通り読んで知識を入れる

5月〜6月   とにかく過去問を解きまくる(2周以上が望ましい)

7月      苦手部分を抽出し、重点的に覚える(これ大事)

 

あくまで上記のスケジュールは私が考えたスケジュールですが、参考になればと思います。

 

特に苦手部分の抽出、及びその克服がかなり大切です。

 

最後に

以上、皆様の合格をお祈りしています。私の経験をもとに別記事で、実務経験や具体的な学習の記事を書きました。参考まで。

 

より具体的な過去問の勉強方法は下記の記事で解説しています。

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